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2007年6月18日

『シュナの旅』宮崎駿

photo-5旅、とは何だろうか?と良く考えることがあります。いわゆる観光旅行もあるし、通勤だって一つの旅かもしれない。仕事の出張だって旅でしょう。目的もなく放浪する旅も勿論あると思います。そして、そんなことを考えていたら、本屋という仕事柄もあってか、旅に関する本を集めるのが趣味のようになってしまいました。そこで今回は、宮崎駿の『シュナの旅』という本をご紹介します。

宮崎駿といえば、「天空の城ラピュタ」や「風の谷のナウシカ」、「トトロ」…と色々あります。私も遥か昔、少年だった頃、「天空の城ラピュタ」を初めて見た時にあまりに絵が綺麗で「おー、なんて綺麗なんだろうか」と感激していたのを今も憶えています。しかし、その後青年になるまで、私は知らなかったのですが、この『シュナの旅』という宮崎駿の本を読んだ時は軽い感動を覚えました。

本書は『犬になった王子』というチベットの民話を元にしています。ある国の王子が、作物の育たない土地に生きる国民の貧しい生活を憂い、大地に豊饒をもたらす「黄金の種」を求め、旅に出るという話です。宮崎駿の絵と共に静かに語られる、その過酷な旅の物語は、生きるという地道な営みの強さを感じさせてくれます。

 

徳間書店

協力=シンガポール紀伊國屋書店

文=リャンコート店 里見

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.100(2007年06月18日発行)」に掲載されたものです。

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