シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP『本を読む本』モーティマー・J. アドラー、C.V. ドーレン

紀伊国屋「おすすめの1冊」

2009年1月1日

『本を読む本』モーティマー・J. アドラー、C.V. ドーレン

photo-18年始に読む本、もう一冊は少し固い本であるが、モーティマー・J・アドラーの『本を読む本』をオススメしたい。昨年、ビジネス書で一躍有名になった勝間和代氏推薦の本である。最近読書離れなんていう言葉を良く耳にするが、本を読むのも読まないのも個人の自由だし、読みたくなければ読まないでも良いと思う。ただ、本屋という立場だからという訳ではなくやはり何だか淋しい感じもする。是非、2009年は積極的に本を読み、読書の楽しみを味わって見てはどうだろう。

本書では、読書とは何か、読書の仕方というようなものを論じている。読書なんて字を追っていれば出来るのでは、というのは間違いである。本をきちんと読む、読みこなすにはそれなりの読書法が必要であり、そしてそれを学んでいくことでより読書の楽しみを感じ、自分自身の世界を広げ、教養を身に付けていくことが出来るのである…と、著者は論じているが、実際にその通りでは無いかと思う。

年始から少し小難しい本ではあるが、きっと2009年の読書生活をより高めてくれるだろう。

 

講談社学術文庫

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.137(2009年01月01日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊国屋書店 里見幸一郎

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