シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP『iPhoneとツイッターで会社は儲かる』山本敏行

紀伊国屋「おすすめの1冊」

2010年9月20日

『iPhoneとツイッターで会社は儲かる』山本敏行

photo-18FacebookやTwitterのアカウントを持つ企業が多くなってきているが、多くの企業は試行錯誤しながら使っているように見える。これらをどのように使えば効果があるのかということに興味があったが、Twitterの面白い利用法を教えてくれたのが本書。

手に取ったときは、日本のIT企業の一つであるECスタジオが如何にしてTwitterを広報に利用しているかを書いているのかと思ったが、それが良い意味で裏切られた。

同社は重要度や緊急度に応じてコミュニケーションのレベルを設定し、ツールを使い分けている。最重要事項は直接会ったり電話をしたりし、返信を要しない日報や会議の議事録はメールを使い、社内行事や業務に関係ないものはTwitterを使っている。

従業員数が少ないからできると言えばそうなのだが、全従業員にTwitter利用を推奨することによって、接点がない部署で勤務する従業員のことも知るようになり、社内コミュニケーションが活性化し、風通しが良くなっていることは間違いない。こういう利用法も良いかもしれない。

 

毎日コミュニケ-ションズ/ISBN:9784839934446

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.175(2010年09月20日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 茂見

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