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2010年10月4日

『狐笛のかなた』上橋菜穂子

photo-17主には決して逆らう事が出来ない、使い魔として生きる霊狐、野火。そして不思議な力を持っているが為に、命を狙われることになった少女、小夜。二人は敵対する隣国の争いの中で狙い、狙われる立場であったが、幼い日に偶然、小夜に助けられた事のある野火は小夜を慕っていた……。

主の命に逆らい、死ぬ事を覚悟して小夜を守る事を決意した霊狐、野火。その野火に知らずの内に心惹かれていく小夜、二人の淡い愛を『守り人』シリーズや『獣の奏者』で圧倒的な世界観を作り上げてきた上橋菜穂子が描いた物語。

上橋菜穂子が珍しく設定を古い日本にして描いた本作は、どこか淋しさのある物語になっている。野間児童文芸賞を受賞している本作ですが、他の上橋菜穂子作品同様、大人が読んでも楽しめる作品。

 

新潮社/ISBN:9784101302713

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.176(2010年10月04日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 里見

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