シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP『天と地の守り人(第一部~第三部)』上橋菜穂子

紀伊国屋「おすすめの1冊」

2011年7月18日

『天と地の守り人(第一部~第三部)』上橋菜穂子

photo-22ついに、壮大な物語に終止符が……ということで、上橋菜穂子の守り人シリーズがついに新潮文庫で完結した。今回ご紹介するのはその最終章である、『天と地の守り人』。

新ヨゴ皇国の皇太子チャグムが、南にある強大なタルシュ帝国からの侵略を阻むため、ひとりロタ王国とカンバル王国との同盟を結ぶ旅に出るところから始まる。そして、女用心棒バルサと皇太子チャグムが第一話である『精霊の守り人』以来の再会を果たし、再びふたりの旅が……。はたして、ふたりはタルシュ帝国の侵略を防ぐことが出来るのか。

ネタばれになるのでこれ以上は書かないが、作者である上橋菜穂子が「指輪物語が大好きで、そんな物語を描いてみたいと思っていた」と言っているように、物語の世界観は壮大であると同時に細部に渡るまで非常にリアルで、読み手は一気に物語にひきこまれていく。まだ、読んだ事の無い方はぜひ。

 

新潮社/ISBN:9784101302805(第一部)、9784101302812(第二部)、9784101302829(第三部)

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.193(2011年07月18日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 里見

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