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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2024年6月3日

センスの哲学

哲学者・作家として活躍する千葉雅也が、ふたたびベストセラーを送り出した。
作家としても芥川賞に三度ノミネートされている著者だが、哲学者としての前作『現代思想入門』(講談社現代新書)は類書としては異例のベストセラーとなっている。
続いて刊行されたこの『センスの哲学』は、著者による芸術論であり、また生活や仕事においても活用できる、ある「センス」について書かれた本だ。
この本も刊行後まもなく大きな話題を呼び、すでに版を重ねている。
 
この本は「センスが良くなる本」という触れ込みで書かれているが、実際に書かれているのはセンスの良し悪しというよりも、事物を構成する「リズム」を味わうための感覚についてだ。
著者は、人は例えば芸術作品を鑑賞する際、あるいは料理を食べる際に、どちらも同じようにリズムを味わっているとし、そこから話を様々な方向に発展させていく。
芸術鑑賞だけでなく、人生の様々な場面で応用できる「センス」を教えてくれる本だ。
 
紀伊国屋シンガポール ウェブストアでチェック(ISBNコード:9784163918273)

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