2024年2月14日
リアル以上の興奮!eスポーツのVR卓球
卓球といえば日本のみならず、中国や韓国、シンガポールや東南アジアで特に人気のスポーツとして知られています。スピード感溢れるプレイは、選手のみならず観客の心もドキドキさせてくれますが、ワンバイベットプロモコードを使って卓球観戦を楽しむという方もいるのではないでしょうか。近年、この卓球競技に新しい風が吹いてきました。それが、VR卓球です。2023年にシンガポールで開催された『オリンピック・eスポーツウィーク』でも競技種目のひとつに採用されるなど、注目を集めています。
圧倒的な臨場感
VRとは「Virtual Reality」の略で、日本語では「人工現実感」や「仮想現実」などと呼ばれているもので、VRゴーグルを装着することにより目の前が別世界となり、簡単に非日常な体験をすることができます。今までは敷居が高いと思われていたVRですが、「Oculus Rift」や「PSVR」など、安価な機器の登場で、一般家庭にも広く普及するようになってきました。このVRゴーグルとVRラケットを使って、プレイするVR卓球。プレイヤーはVRゴーグルを通して、実際に自分が卓球台を前にしているように臨場感を味わうことができます。
その体験は、ゲームというよりももはやシュミレーターと言えるリアルさ。ボールの弾む音はもちろんのこと、打ち返す振動まで体感することができます。
元卓球選手も現役復帰?
東京五輪で卓球混合ダブルスにおいて金メダルを獲得した水谷隼氏は、五輪を最後に目の不調が原因で現役を引退しました。しかし、今年1月、VR卓球選手として現役復活する可能性が伝えられました。これは、2月16日に開幕する世界選手権(韓国・釜山)とVR卓球がコラボしたイベントでの一幕でしたが、水谷選手は「年齢的な部分のハンデがあまりないのもVR卓球のいいところ」と、VR卓球の可能性を高く評価しました。このように、本物の卓球選手も認めるリアルさが、VR卓球にはあるのです。
国際大会も
こうした動きを象徴するように、昨年末には国際卓球連盟(ITTF)が、2024年後半にはVR卓球の世界大会を開催することを発表しました。これは、オリンピック委員会(IOC)が新設する構想を表明している『オリンピック・eスポーツ・ゲームズ』での採用を目指しての動きでもあると言われています。これまでにも、2022年にはフランス・ナントで第1回『フランス VR 卓球選手権』が開催されたり、2023年の秋には、ETTU(ヨーロッパ卓球連合)がFFTT(フランス卓球連盟)との協力で、『ヨーロッパVR卓球チャレンジ』を開催するなどして話題を集めてきました。いずれは世界選手権が開催される日が来るかもしれないとも言われていますが、ITTFのソルリング会長が、「eスポーツと絶え間ないイノベーションを受け入れることで卓球の未来を形作り、卓球を新たな高みへと引き上げる」とコメントしているように、近い将来、VR卓球がeスポーツの世界だけでなく、スポーツ界全体に新しい風を吹き込むことになるのかもしれません。