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2024年2月13日

eスポーツがオリンピック競技になるのはいつ?

今や、世界における競技人口は1億人を超えているとも言われている『eスポーツ』。2023年6月には、シンガポールでIOC(国際オリンピック委員会)が主催する、初の対面でのeスポーツ世界大会『オリンピック・eスポーツ・シリーズ』が開催され、話題になりました。ウィリアムヒルボーナスコードを利用して、eスポーツを楽しむファンも増えていると言われています。こうしたこともあり、IOCは、eスポーツを将来、オリンピックの大会競技とするかを正式に検討する段階に入っており、急成長する巨大なeスポーツ市場を取り込むための模索をはじめています。
 

広がるeスポーツの世界

2018年、IOCによって、eスポーツのオリンピック採用が検討されていることが発表され、オリンピックの公式協議としての採用を目指す動きが一気に進むと期待されました。それにともない、日本では、2020年の東京オリンピックの際にeスポーツイベント「Tokyo 2020 e-Sport Festa」が開催され、日本代表選手が参加するeスポーツ大会や体験コーナーなどが設けられました。また、前述したように昨年にはeスポーツ世界大会が開催されたりもしましたが、残念ながら2024年のパリ・オリンピックでは、eスポーツの採用は見送られており、実際のオリンピック競技としての採用は2026年以降にずれ込むと見られています。
 

eスポーツの普及と認知度の向上

こうした背景には、eスポーツの普及と認知度の向上、そして有清張を続けるeスポーツ市場への期待があります。かつては「身体運動を伴わないゲームをスポーツと呼べるのか」という意見も根強かったと言われていますが、コロナ禍で仮想空間への抵抗が少なくなったこともあり、スポーツにおいてもバーチャルな空間で行うことが認められるようになってきました。昨年開催された『オリンピック・eスポーツ・シリーズ』では、自転車、アーチェリー、セーリング、ダンス、野球、チェス、テニス、射撃、モータースポーツ、テコンドーの計10競技が実施されましたが、選手は基本的にパソコンのマウスやスマートフォン、ゲーム機のコントローラーを手に対戦相手と戦うというスタイルながらも、実際には激しい身体運動を伴う競技もありました。
 

オリンピックの理念との調和

オリンピックは、平和と友情を象徴する大会です。eスポーツがオリンピック競技になるためには、その価値観とオリンピックの理念が調和することが必要とも言われています。この点において、eスポーツは競技としての側面だけでなく、コミュニティや交流の場としても重要な役割を果たしているという特徴があります。eスポーツでは、プレイヤーは国籍がさまざまなのはもちろんのこと、競技によっては、性別や年齢、身体的なハンディキャップなどに関わりなく、プレイすることもできます。つまり、多様性や寛容さを求める現代社会を象徴する場であるともいえるのではないでしょうか。このような新しい価値観のもとに行われているeスポーツの特徴を活かし、オリンピックの理念と調和させるのはそれほど難しいことではないのかもしれません。

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