2014年11月17日
『統計学が最強の学問である 実践編 デ-タ分析のための思想と方法』西内 啓
ベストセラーとなり世間の統計学熱をあおった前作に続き、「実践編」の登場です。前作は統計学の発展の歴史を紐解きながら、その有用性が分かりやすく解説されていました。今作では、学問そのものを知った上で、どのように切り取り分析するのか、という部分に焦点が当てられています。たとえ話のおかげか、こと飲み込みにくい専門用語も比較的理解しやすくなっています。
メディアでも一時期かしましかった「ビックデータの活用」という言葉も常識となり、現代において知っておいて損はない・知っておくべき知識となった分野です。少し腰をすえた週末の読書にいかがでしょうか。
ダイヤモンド社/ISBN:9784478028230
協力=シンガポール紀伊國屋書店
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.269(2014年11月17日発行)」に掲載されたものです。
文=シンガポール紀伊國屋書店 河合