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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2024年2月1日

検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?

今回は14回目の開催となる、紀伊國屋じんぶん大賞2024の大賞受賞作を紹介する。
受賞作は小野寺拓也・田野大輔による『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』(岩波書店)。
歴史書でありながら刊行時から大きな話題を呼び、ベストセラーとなっていたので、すでに見聞きした方も多いだろう。
 
本書はドイツ現代史を専門とする著者2名による、ナチスドイツに関する基本的な歴史書であり、
また「ナチスの政策には評価できる面もある」といった言説についての批判的検証の書でもある。
そして歴史的事実に関して、「事実」「解釈」「意見」の3つの層の区別に注意して捉えることを促す内容は、広く歴史学一般についての入門ともなるだろう。
 
専門的な内容を安価に提供する岩波ブックレットというシリーズについても、この機会に広く知ってもらいたい。
 
紀伊国屋シンガポール ウェブストアでチェック(ISBNコード:9784002710808)

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