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2013年2月4日

RESORTS WORLD NEWS

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東南アジア最大の総合リゾート施設、
リゾート・ワールド・セントーサがグランド・オープン

2012年12月7日、世界最大規模の海洋水族園「マリンライフ・パーク」の始動とともに、グランド・オープンを迎えたリゾート・ワールド・セントーサ(以下RWS)。ユニバーサルスタジオ、カジノ、会議展示施設に6つのホテルを備え、2010年1月にソフトオープンして以来、4,500万人以上ものゲストを迎えてきた。シンガポール初の統合型リゾートでもあるRWSは、その後も段階的に新しい施設をオ-プンさせており、ついに49万平方メートルの広大な敷地に計画された施設がすべて出揃い、マスタープラン全体の完成をもって、待望のグランド・オープンを迎えたというわけだ。

 

注目のマリンライフ・パークは、世界最大級の海洋水族園

海洋水族園と呼ばれることからもわかるように、マリンライフ・パーク(MLP)には、6,000万リットル以上の世界一の総水量を誇る巨大水族館「シー・アクアリウム」と、実際に水に触れて楽しむアトラクションが盛りだくさんの「アドベンチャー・コーブ・ウォーターパーク」の2つがある。水族館の巨大な水槽や水中トンネルの前で、無数の魚たちとの空間を共有し、まるで海の中にいるような光景を心ゆくまで楽しむもよし、輝く太陽の下、水着に着替えて園内をぐるりと回る流水プールのアドベンチャー・リバーに身を任せたり、2万匹のリーフフィッシュとスノーケリングを体験することもできる。今年前半にはスタートが予定されているエイやサメの餌付けや、ミナミバンドウイルカとの交流も多くの人を魅了するはずだ。

 

MLPは、すべての人が楽しめる巨大プレイグラウンドであるだけでなく、そこでの体験が豊かな自然あふれる地球の環境保護を啓発する機会になるようにと、海洋教育の面にも注力している。それもそのはず、「MLPは、海洋調査や自然保護の分野でも、世界のリーダーになることを目指しています」と、広報担当の遠藤千里さんは、そのビジョンを説明してくれた。

 

シンガポールの観光産業に新しい1ページを加えたRWS

RWSは、マレーシアに本社を置くゲンティン・グループの子会社で、総工費70億シンガポールドル(約5,200億円)をかけて開発された、大人から子供まで楽しめる総合リゾート施設。RWS全体のマスタープランは、アメリカの著名建築家、マイケル・グレイブスとローカル設計事務所のDPアーキテクツが担当した。

 

今回のグランド・オープンに寄せて、ゲンティン・グループ会長のタン・スリ・リム・コック・タイ氏は、「2006年に、ほかにないディスティネーション・リゾートを建設するというビジョンを掲げました。以来6年間、それが現実のものとなり、シンガポールの観光産業のストーリーに新しいページを加え、アジアの中で最も訪れたい家族向けデスティネーションのひとつになりました」と述べ、グローバル経済の成長が滞る中でも、「2013年も、2012年に記録した1,600万人以上の入場者数を確保できる」という見通しを語っている。

 

6つのテーマホテルの総部屋数は1,500室、1万3,000人ものスタッフがRWSでの業務に携わっているという。RWSが、シンガポールにおける雇用機会の創出も含め、観光産業の継続的な発展に大きく貢献していることはいうまでもない。

 

また、ユニバーサル・スタジオ・シンガポールのキャストやフェスティブ・グランド・シアターのアーティスト、園内にふんだんに配置されたパブリック・アートからもわかるように、常に世界水準の才能やクオリティーのものが集結しているのも特徴のひとつ。今後も産業全体の質の向上や活性化を牽引しながら、世界中の多くの人々を楽しませてくれるばずだ。

 

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リゾート・ワールド・セントーサの新スポット
「マリンライフ・パーク」へようこそ!

2012年12月にオープンしたばかりの東南アジアで最大級のマリンライフ・パーク。ここには、シー・アクアリウムとアドベンチャー・コーブ・ウォーターパーク、2つのアトラクションがある。海洋生物たちを間近に見て、触れ合って、これまでにないユニークなアプローチで誰もが海の世界を体いっぱい楽しむ事ができる。

 

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マリタイム・エクスペリエンシャル・ミュージアム
The Maritime Experiential Museum / MEM

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シー・アクアリウムに隣接したこのミュージアムでは、海のシルクロードの歴史にタイムトリップできる。大航海時代の冒険、海賊、アジア、中東間を結んだ海洋交易の壮大な物語が紐解かれていく。9世紀~19世紀の探検家たちが発見してできた海のシルクロードをたどって、往時の貿易商人達のようにマラッカ海峡からアフリカの港町までを訪ねるバーチャルな体験はいかが。

営業時間:月~木10:00~19:00、金~日10:00~21:00、年中無休

タイフーン・シアターは別料金、大人S$6S、子供S$4

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タイフーン・シアター。360度見渡せる巨大なマルチメディア・シアターで、1100年前のシンガポールに停泊しているアラビア行きの船に乗り、航海を体験。シアターをくぐり抜けると、シー・アクアリウムにつながっている
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9世紀のアラブのダウ船(木製の貿易船)を復元、オマールから海を渡ってシンガポールに寄贈された「ムスカトの宝石」号も目玉のひとつ

 

アドベンチャー・コーブ・ウォーターパーク
Adventure Cove Waterpark

東南アジア初のハイドロ・マグネティック・コースター「リプタイド・ロケット」を含む6つのウォーター・スライドのほか、波のプールであるブルーウォーター・ベイや長さ620メートルで世界最大級の流水プール「アドベンチャー・リバー」もある。東南アジアで唯一の海洋生物たちと触れ合える親水公園として、たくさんの魚たちと一緒にスノーケリングが楽しめる「レインボー・リーフ」は特に見逃せない。魚たちのサンクチュアリを肌で感じられるユニークなアトラクションだ。今後は、エイの餌付けや、サメとイルカと触れ合えるプログラムも開始される予定。各種ユニークなプールでスリリングに遊びながら、海洋生物に触れる事もできるウォーターパークで思いっきり充実した時間を過ごそう。

 

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アドベンチャー・リバー。東南アジア最長の流水プールで、流れに身を任せよう。熱帯ジャングル、洞窟、水族館のトンネルなど14のシーンをくぐり抜ける
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レインボー・リーフ。スノーケリングをしながら、2万匹以上の魚達に遭遇
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リプタイド・ロケット。2人乗りのディンギーボートで重力に逆らって進み、上昇後、急降下しながら40秒間で225メートルを駆け抜ける爽快な水のジェットコースター
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デュエリング・レーサー。レーサー・マットに乗って2列でスライド・ダウン。どちらが早く滑り降りるか競争できる
営業時間:10:00〜18:00、年中無休
料金:大人S$29、子供S$20

 

オーシャン・スイート
Ocean Suites

ロマンチックで一生忘れられない思い出になりそうなホテル体験ができるオーシャン・スイート。メゾネット式のスイートルームで、1階が水槽を目前に行き交う無数の魚達を見ながら海中で眠るような体験ができるベッドルーム、地上階は明るい陽の射し込むプライベートジャクジー付きのリビングになっている。

 

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予約は総合案内に問い合わせのこと

 

シー・アクアリウム
S.E.A Aquarium = South East Asia Aquarium

総水量4,500万リットル以上、800種以上10万匹もの海洋生物が生活する世界最大級の海洋水族園。東南アジアからアラビア湾までの海底体験ができる10ゾーンの水槽には、シュモクザメや、ヒメウツボ、各種クラゲなどこの地域特有の海洋生物の生態や、マングローブとの共生の様子などを観察できる。また、注目は、高さ36メートル、幅8.3メートル、現在世界最大のビューイングパネルを持つオーシャン・ギャラリー。マンタ、オニイトマキエイ、巨大ハタやトラフザメなど無数の魚の群れが行き交う。この水槽の周囲には、全方位見渡せるオーシャンドームや、オーシャン・レストラン、水槽の反対側には11室の宿泊施設「オーシャン・スイート」がある。

 

同施設には、海の生き物たちの生活を紹介するディスプレイだけでなく、数々のエデュケーション・プログラムも用意。生き物たちを間近で見られるよう特別にデザインした「ディスカバリー・タッチ・プール」、「レンズ・アクアリウム」や「フロア・アクアリウム」などもある。

 

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シャーク・シーでは、コモリザメやツマグロザメなど12種200匹以上のサメがゆったりと行き交う
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「ギリシャ料理の鉄人」キャット・コーラのアジア初出店が「オーシャン・レストラン」。地中海風とカリフォルニア風がミックスされた料理の数々を、オーシャン・ギャラリーの景色とともに楽しめる
営業時間:10:00〜19:00、年中無休
料金:大人S$29、子供S$20(チケットにはMEMのチケットも含む)

 

RWS最新情報
リゾート・ワールド・セントーサのニューフェイスを
ピックアップ!

癒しとくつろぎの特別な時間を過ごすなら、「ESPA at RWS」で。

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濃い緑に包まれて、美しい夕日が沈む海を眺める癒しのひととき。ESPA at RWS(ESPA、エスパ)で、一流のスパ・ジャーニー体験はいかが。世界55ヵ国でスパを展開し、数々の受賞歴を持つESPAが、シンガポール初上陸。スパとして国内最大の1万平方メートルの広大な敷地に、24の多機能トリートメント・ルームのほか、カップル向けプライベート・スパスイートや海の景色が楽しめるウォーターサイド・ヴィラを完備。トリートメントエリア以外の庭園やプール、池などもゆったり配置され、リゾート気分を盛り上げる。

 

スパ施設には、パワーストーンを配したクリスタル・スチームルーム、日本の露天風呂を意識したプールや、シンガポール初の本格的なトルコ伝統の蒸し風呂、ハマムもある。トリートメントのスタイルはタイ式、中国式、バリ式などを取り入れており、スパ製品は自然素材を基本として英国の自社工場で製造している。また、自社でトレーニングされたセラピストの技も一流。ここでは、スパ体験をじっくり楽しむために、マッサージなどのトリートメントの前後に1時間ずつ、スパで過ごす時間が用意されているのも嬉しい。

 

スパ内のタンジェリン・スパ・カフェでは、できる限り有機農法による食材を使い、自然のままの味を引き出すように調理。健康に配慮したモダン・ヨーロピアンメニューが楽しめる。

営業時間:トリートメント・カフェ10:00~21:00、 スパ施設 9:00~22:00 予約番号:+65-6577-8880

 

ユニバーサルスタジオに
「トランスフォーマー」と「セサミストリート」が仲間入り!

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大人から子供まで1日中楽しめるスポットとして、観光客はもちろん、シンガポール人にも不動の人気を誇るユニバーサルスタジオ・シンガポール(USS)。園内の24のアトラクションのうち、多くが世界初、もしくはシンガポール独自のもので、パーク内には30の飲食スポットと20のショップなどがスタンバイ。

 

7つのテーマゾーンに分けられたUSSパーク内は、それぞれのテーマに沿ったアトラクションが集まっている。去年加わったばかりで、ただ今園内一番人気は、SCI-Fiシティ・ゾーンの「トランスフォーマー・ザ・ライド」。3D映像の動きと12人乗りライドの連動により、トランスフォーマーの世界をリアルに体感できる。思わず汗ばむ大興奮のバトルシーンが数々現れ、やみつきになるかも。

 

ニューヨークをテーマにしたエリアsでは、セサミストリートのアトラクション始動を目前に、セサミストリートをテーマにしたストリート・ショーや朝食プログラムがスタート。ショーは、エルモやビッグバード、クッキーモンスター、バーニーとアーニーなど人気のキャラクターが出演する。USSオリジナルの愛くるしいセサミストリート・グッズも要チェック。その他、不動の人気を誇る決闘型ジェットコースターの「バトルスター・ギャラクティカ」、オグリビジョン・メガネの特殊効果で4Dの世界を体験できる「シュレック4-Dアドベンチャー」、高速ライドの「リベンジ・オブ・ザ・マミー」なども健在だ。

営業時間:10:00~19:00、年中無休、 料金:一日券 大人 S$74~、子供 S$54~

 

古き良きマレーシアの町並みにストリート・グルメが大集合

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気軽に美味しくお腹を満たしたいなら、マレーシアン・フードストリートへ行こう。マレーシア各地へRWSのスタッフが自ら足を運び、有名店のオーナ-を説得して出店に至ったという選りすぐりの18店が軒を並べる。70年代の典型的な町並みを再現したデザインは、店の看板、テーブルや椅子など細部までこだわっており、レトロな雰囲気満点。インドアながら、ちょっとした街歩き気分で食事が楽しめる。

 

中でも特に人気なのは、オーダーしてから炊き込む香り豊かなHuen Keeの土鍋ごはん、ペナンの屋台で大成功をしたリム・ブラザーズのチャー・クイティアオ(平打ちの米麺とエビ、アサリ、腸詰めなどを炒めた麺)、手作りの緑のチェンドルが評判のマダム・ローのデザート屋台など、一度だけでは味わい尽くせないマレー半島ならではの名物料理ばかりが揃う。このうち2店は正式なハラルの店が含まれる。クアラルンプールのファン・ウォン菓子店(鳳凰餅家)のエッグタルトやチャーシューパオもお忘れなく。

 

マレーシアン・フードストリートから、計26個のミシュラン星を持つジョエル・ロブションのレストランに至るまで、RWSには、現在60店以上の飲食店があり、質・バラエティともにワールドクラスのグルメを提供している。

営業時間:月~木11:00~22:00、金・土9:00~23:00、日9:00~22:00、水曜定休日


RWS

8 Sentosa Gateway Sentosa Island, Singapore 098269

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.228(2013年02月04日発行)」に掲載されたものです。
文= 桑島 千春

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