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紀伊国屋「おすすめの1冊」

2023年6月2日

絶縁

この『絶縁』という本は、『保健室のアン・ウニョン先生』などの作品がある韓国の作家チョン・セランの呼びかけによって実現した、なんとアジア9都市の9作家による競作アンソロジーだ。
9人の作家が『絶縁』というテーマに沿って短編小説を寄せているのだが、その9人の出身地はそれぞれ千葉県、シンガポール、中国の天津市、チベット、タイのプーケット、香港、台湾の宜蘭、ベトナム南部。このようなアンソロジーは他に例を見ないものだろう。
 
日本からは『コンビニ人間』によって世界的なベストセラー作家となった村田沙耶香が参加。
またシンガポールの作家で、すでに『サヤン、シンガポール』『マレー素描集』の二作が邦訳されているアルフィアン・サヤットの作品も収録されている。
中国からの郝景芳もすでに『1984年に生まれて』など四冊が邦訳されており、短編『折りたたみ北京』は映画化も決まっている。
 
シンガポールという、アジアの中継地点で読むのにふさわしいアンソロジーだ。
 
紀伊国屋シンガポール ウェブストアでチェック(ISBNコード:9784093567459)

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