2023年2月2日
布団の中から蜂起せよ アナーカ・フェミニズムのための断章
今回は第13回の開催となる、紀伊國屋じんぶん大賞2023の大賞受賞作を紹介する。
受賞作は高島鈴による『布団の中から蜂起せよ アナーカ・フェミニズムのための断章』（人文書院）。
著者はこの本がデビュー作となる新進のライター／批評家だが、社内外の大きな支持によって大賞受賞となった。
副題にある「アナーカ・フェミニズム」とはアナキズムとフェミニズムを合わせた語であり、二つを合わせることで、両者のイズムそれぞれの利点を活かし欠点を補うことが目指されている。
この本は刊行時より大きな話題を呼び、日本国内の多くの、特に若い読者の声を代弁するものとして受け入れられた。
また帯にコメントを寄せて推薦している斎藤真理子は韓国文学の翻訳者で、ベストセラーとなったのも記憶に新しい『８２年生まれ、キム・ジヨン』を手掛けている。
様々な新しい潮流が交わる一冊と言えよう。
「紀伊國屋じんぶん大賞2023 読者と選ぶ人文書ベスト30」特設ページはこちら。
