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2022年2月25日

シンガポールの教育


 
オリエンタルラジオの中田敦彦さんが移住した際にもかなり話題になりましたが、近年シンガポールに移住する人が増えている傾向にあります。その理由として挙げられるのは、税金が安い、準英語圏の中で治安が良い、グローバルな環境に身を置きたいなど様々ですが、やはり一番理由として多く上げられるのが子供の教育のための移住です。
 

教育制度

シンガポールの教育制度はイギリスの植民地であったことの影響もあり、イギリスの制度と似ています。日本の小学校にあたるPrimaryが6年あり、この期間までがシンガポールでは義務教育です。その後、卒業判定のテストを受け、日本の中学校にあたるSecondary(4-5年)に進みます。その後は大学や専門学校等に行くための準備となるPost Secondaryが2-3年あるという制度になっています。
また、学期は2学期制になっており、1月から5月までが1学期(1 Semester)で、7月から11月が2学期(2 Semester)です。学期中にも3月に1週間、9月に1週間のお休みがあります。
 

学力

世界の学力ランキングを測るPISA(Programme for International Student Assessment)と呼ばれるテストではシンガポールは常に上位にランクインしており、日本と比べるだけでなく世界全体で見てもシンガポールの学力レベルが高いことが分かります。
 

語学教育

シンガポールの公用語はマレー語、中国語、タミル語、英語の4つです。シンガポールに住むほとんどの人が最低2言語を話すことが出来、自分の民族の言語に加え、英語を話します。
メインで話されている英語は世界的な公用語であるため、それを日常的に学べることが魅力的であるのはもちろんのこと、世界で2番目に話されている中国語も学べるところが他の英語圏への語学移住との差になります。
 

STEM教育

電子部品オンライン販売のRSコンポーネンツがイギリスの2000人の親を対象に行ったどの教科が一番重要であるかの調査でも算数、理科、コンピューティングが2位、3位、4位にランクインしています。また、日本でも小学校のプログラミング授業の必修化が導入されるようになりました。それほど世界的にもSTEM教育の重要性が認知されています。
文部科学省が行った国際数学理科教育動向調査(TIMSS2019)における成績では、算数、理科の平均得点が小学校中学校共にシンガポールが全てトップを制しています。その背景には、Applied Learning Program(ALP)と呼ばれる複数教科の知識を結び付け、実践的な場で応用する機会が設けられているという点にあると言われています。

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