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健康相談Q&A

2020年7月16日

ペットシーティー(PET-CT)とは?

PET-CTとは

 新しい“がん”の検査法です。以前はPET(Positron・Emission・Tomography)検査のみでしたが、最近はCT(Computed Tomography)と組み合わせてさらに精度の高い検査法になりました。がんの診断をより早く正確に行う為に開発されたのが「PET-CT装置」です。検査台に横たわり、PETとCTの画像を同時に撮影できる機械です。日本、シンガポールでも使われています。
 
 PETは“がん細胞”の性質を利用します。“がん細胞”は栄養源として正常細胞より数倍のブドウ糖を吸収します。PETではブドウ糖の集まっている場所、つまり“がん組織”に集中します。検査前にブドウ糖に陽電子(信号の役目)を含ませた特殊製剤を注射し、画像撮影すると、“がん組織の所在”が写し出されます。がん細胞の働きの変化を写すPETでは1CM以下のがんを見つけられる場合がありますが、画像が多少不鮮明なため、“がん”の正確な位置を特定するのは困難です。
 

CTとの組み合わせ

 これに対してCTは大きさや形状など異常組織の形の変化から位置を特定する事ができます。ただし、小さな腫瘍の良性・悪性の区別が難しいともいえます。そこで、この2つの検査法の欠点を互いに補う為に開発されたのが「PET-CT装置」です。2つの画像は正確に重ね合せることができるので、PETで映し出された異常がどの位置にあるのかを、CTの画像で特定する事ができます。
 

PETが有効な事例

 PETは精密検査としても以下のような場合に有効です。
 

  • 良性腫瘍か“がん”かの鑑別診断
  • 過去に“がん”の手術を受けたり、化学療法などの治療を受けた人が “がん”が再発していないかどうかを調べる場合
  • “がん”が遠くの臓器に転移していないかどうかを調べる場合
  • 抗がん剤や放射線療法による治療の効果をみる場合

 
 PET-CT検査法は、思わぬところにできた小さながんを発見できることもあり人間ドックなどでの健康診断に有効です。他に、内視鏡、超音波、血液検査などのよる各臓器別の検査方法もありますのでご自分の状態に合わせた方法を医師とご相談されることが大切です。

本記事は一般的情報の提供のみを目的として作成されており、個別ケースについて、正式な助言なく、本情報のみに依存された場合は責任を負いかねます。

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