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海外赴任のミカタ

2019年8月26日

赤ちゃんを抱く姿勢と歯並びについて

 7月号(Vol.347)で赤ちゃんの顎の成長には生後3か月までのケアが重要だと記事で紹介しました。

 

 生後間もない場合、どんな抱き方をしても口蓋(口の中の天井部分)に弁が2つあるので間違った姿勢でも空気は気道、食べ物は食道へ入るようにできています。つまり、おっぱいを飲みながら鼻で呼吸ができるので、この時期は飲み込みや呼吸に異常が出ることはありません。

 

 しかし3か月を過ぎると気道と食道が一部つながってくるので、この時期までに正しい抱き方をしていないと3か月以降(首が座り始める時期)にいろいろな問題が出てきます。

 

 丸く抱いてないと体が反って頭が上を向いた状態になり、口呼吸や低位舌(ていいぜつ)を起こしやすくなるのです。

 

 正常時の舌は上の前歯の後方に位置していますが、低位舌の場合、舌が喉の奥、後方に位置するので、気道が狭くなりやすくなります。そうなると、おっぱいを強く吸うことも深くくわえることも難しくなるのです。

 

 また舌が後方に行くと空気の通りが悪くなり、口で呼吸をすることになってしまいます。これが口呼吸のメカニズムです。

 

 急によだれが多く出るようになるのは口呼吸が原因です。大人でも口を開けているとよだれが出てくるのと同じです。また、母乳の際に赤ちゃんが吐いたりうまく吸うことができないのは、授乳姿勢にも原因があると思われますので、一度母乳を与える姿勢を見直す必要があると思います。

 

 是非、この生後3か月の間に、cカーブと言われる赤ちゃんを丸く抱く習慣を身につけるようにしましょう。この姿勢は授乳の姿勢と同じで、赤ちゃんの顎のよりよい成長を助ける非常に重要なキーポイントです。

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