シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP慢性疲労の原因はもしかしてVDT症候群?

ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2017年6月23日

慢性疲労の原因はもしかしてVDT症候群?

VDT症候群とは、スマートフォン、パソコン、テレビなどの機器(VDT : Visual Display Terminal)を長時間見続けることが原因で目、体、心に不調をきたす病気のことをいいます。VDT症候群によって、多くの人々の健康に影響が及んでいると考えられています。

 

症状
目の症状…目のかすみ、視力低下などがあります。まばたきの減少と目の筋肉の疲労が原因です。
体の症状…頭痛、首や肩のコリ、腰痛などがあります。血液のめぐりが悪くなって、筋肉に老廃物が蓄積することが原因です。
心の症状…無気力、めまい、疲れやすい、イライラする、寝つきが悪いなどがあります。目や筋肉の不調が自律神経に悪影響を与えることが原因です。

 

対処方法
目に対して…作業1時間ごとに10分間の休息時間を取り、遠くの景色を眺めるなどして気分転換を図りましょう。
体に対して…正しい姿勢とディスプレイの位置を目の高さよりも低くすることが大切です。マッサージやヨガ、水中歩行などで筋肉をほぐしましょう。
心に対して…上記の対処方法は心の症状にも効果的です。症状がひどい場合は心理カウンセリングを活用するのも対処方法のひとつです。

 

予防
根本的な予防方法はディスプレイを見る時間を減らすことです。まずはスマートフォンやパソコンを使う時間を必要最小限にしましょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.323(2017年7月1日発行)」に掲載されたものです。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXライフTOP慢性疲労の原因はもしかしてVDT症候群?