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ドクター・グリーンのワンポイント医療情報

2016年4月18日

肩の痛み

肩のよくある疾病を紹介します。腱板断裂は腕を水平に上げた状態や、肩の内外旋で痛みを生じますが、五十肩は基本的には全ての動きで痛みが発生します。

 

腱板断裂
肩関節周囲の腱板がケガや加齢により断裂し、痛みが発生します。初期は断裂部位の痛みがありますが、後ろに腕を上げるなどの動作の途中で腱板断裂部分が骨の間に挟まり痛みを誘発するインピンジメント症状が現れることもあります。症状経過で腱板機能が低下し、病状に影響してきます。一旦断裂した腱が自然に治ることは通常ありませんが、関節注射やリハビリなどの保存治療で痛みと機能の回復を目指す事が重要です。回復が見込めない場合は内視鏡などでの手術を行う場合があります。
腱板が切れていても痛みが出ないケースがありますが、放置しておくと腱板だけにとどまっていた炎症が広がり、腕を上げにくくなったり、夜間痛を起こしたりします。さらに、痛みが強いために腕を上げられない状況が続くことで肩が固まり、いわゆる「五十肩」の原因になります。

 

五十肩
40歳代以後によく発生し、肩関節が徐々に痛くなり可動域が制限される疾患です。安静時痛、夜間痛があるのが特徴です。腱板とその周囲の炎症が進み、癒着をおこし、関節の動きが悪くなります。関節注射や運動療法、温熱治療などの理学療法を行います。

 

痛みや違和感があれば早めに受診しましょう。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.300(2016年4月18日発行)」に掲載されたものです

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