2009年1月19日
営業職の業界の選定
Q. 営業職を希望しています。様々な業種で案件があると思いますが、紹介頂く業界はどのように選ばれるのでしょうか。
A. 業界知識をかなり求められるポジションではやはり同業界の出身が条件になります。
しかし、非常に近い関係の競合他社からはむしろ採用しにくいという企業もありますので、製品やサービスについての専門知識を求めない限りは、求職者の方がどのような営業モデルの経験を持つかによって判断しています。
大きく分ければ製品営業とナレッジ営業であり、製品営業の場合は完成品販売か仕様変更を求められるのか、また流通形態もダイレクトセールスか代理店経由なのか、と様々な切り口から経験がどこまで応用できるかによって判断します。
ナレッジ、ソリューションの営業では特に相手のニーズを汲み取る高いコミュニケーション能力、企画提案力が求められます。
いずれのタイプにおいても必要な能力は顧客との関係構築ができるコミュニケーション力、取引過程で生じる社内外との関係調整力、クロージングができる交渉力などに加え、自ら具体的な目標を掲げて自発的にその達成を目指す自立心です。
営業職は自らスケジュールを調整し自由に動くことが許される反面、数値目標と達成期限がはっきりしており、成果が明確に判断される仕事です。
それだけにその自由に甘えず自らを鼓舞して目標達成ができる人物かどうか、そうしたプレッシャーに負けないかどうかも判断基準になります。そしてやはり営業に向いている人は常に明るく気分にムラのない人。体力気力ともに充実しているタイプが成功します。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.138(2009年01月19日発行)」に掲載されたものです。