現地企業とのJV通じた情報量に強み 外資・ローカル案件も豊富なインテリジェンス

日本の人材紹介会社インテリジェンスと、シンガポールのローカル大手人材サービス会社キャピタとのジョイントベンチャーとして、2012に業務を開始したIntelligence Asia Pte. Ltd.。キャピタとの連携により、日系のみならず外資系やローカル企業の案件を幅広く紹介するとともに、シンガポールの求人マーケットなどに関する豊富な情報をクライアント企業に提供できる。

登録者にとってのメリットのひとつが、キャリアカウンセリングの際に求人案件の紹介だけでなく、長期的なキャリアプランについて相談に乗ってもらえること。「その方が今後身に付けるべきスキルについてアドバイスするなど、総合的な人材価値を高められるようサポートしています」同社マネージャーの安斎昌朗氏はこう話す。

また近年では、シンガポールでの外国人雇用が厳しくなってきていることを背景に、ほかの国で働きたいという求職者のニーズも高まっているという。同社は中国、台湾、韓国、インドネシア、ベトナム、マレーシアの拠点と連携することで、これらの国の案件を紹介することが可能。さらに日本本社とも情報を共有し、帰国後の転職やキャリアプランについても支援してくれる。

シンガポールの求人マーケット情報を企業側に

一方でクライアント企業に対しては、自社だけでなく、キャピタの登録者情報にもアクセスできるため、より多くの人材を紹介することができる。

またキャピタを通じ、シンガポールおよび周辺国の企業が、どのくらいの給与でどのくらいのキャリアを持った人材を採用しているかなど、求人マーケットに関する情報を豊富に持っていることも強み。「人材を確保するためにどういった形で募集をかければいいか、といったお問い合わせに加え、シンガポールではどのような就業規則を作成すればいいかなど、採用以外のご相談も多くいただいています。われわれの持っている情報を提供することで、こうした課題解決に貢献できます」（安斎氏）。現地企業を通じて得られる豊富な情報は、企業側からも頼りにされているようだ。

コンサルタントインタビュー
檜垣 幸乃さん
Intelligence Asia Pte. Ltd.

インテリジェンス本社に新卒で入社し、法人営業を1年半ほど務めた後、シンガポールに赴任しました。現在はコンサルタントとして、クライアント企業様と求職者の方の両方をサポートしており、セミナーの企画・運営も担当しています。

学生時代は人事や労務管理について勉強したほか、一年間休学してワーキングホリデーでカナダへ行き、グローバル企業で就労経験を積むことができました。多様な価値観を持ち、ワークライフバランスを重視した働き方をする人たちを見て、こうしたワークスタイルを日本にも広めたいと思ったのが人材関連の仕事に就いたきっかけです。またフィリピンでボランティア活動にも参加した経験もあり、奨学金制度や小学校の立ち上げに関わるとともに、現地の方に英語やミシンの使い方を教える教室を運営するなど、職業訓練のような活動もしていました。このときの経験から、アジアで働くことに興味を持つようになりました。

公式に募集していない企業にもチャンスが

クライアントの事業課題や人材ニーズ、そして求職者のご希望をお聞きした上で、双方のマッチングを行っています。直近では募集していないクライアントに対しても、その企業の人材ニーズにぴったりな方がいらっしゃればご紹介しています。実際に、こうした形で採用が決まるケースもあり、クライアントと求職者の双方に対し、より多くの選択肢や機会をご提供したいと考えています。

クライアントの中には、アジアを統括するポジションでの募集もあり、人材紹介を通じてスケールの大きな事業に貢献できることにはとてもやりがいを感じます。また海外でキャリアアップしたいと考えている求職者の方には、バイタリティのある方がとても多いですね。そういった方をサポートできることを嬉しく思っています。

グローバル化や少子高齢化が進む中、日本の中だけで事業を成長させることはより難しくなっていくのではないでしょうか。海外で働きたいという日本人の方も増えると考えられる中、今後もこの仕事を通じてアジアで働く方を応援していきたいです。

Intelligence Asia Pte. Ltd.
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