2016年3月11日
資格・スキルを活かす就職 [中国語編]
「中国語」ができると就職に有利?
シンガポールの公用語の1つとして広く話されている中国語(華語)。日本人が就職する場合にも中国語ができると有利なのでしょうか?人材紹介会社へアンケートを行い、調べました。
取材協力:Find Recruit Pte Ltd, Intelligence Asia Pte Ltd, JAC Recruitment Pte Ltd, Pasona Singapore Pte Ltd, RGF HR Agent (S) Pte Ltd
日本人の中国語スピーカーに対するニーズは限定的
中国語を必要とされる求人はあまりなく、就職の際に特に有利ということはないという声が多数を占めました。この理由として、シンガポールでは英語がビジネス上の公用語であることや、仕事で中国語が必要な場合はシンガポール人が担当することが挙げられます。たとえ日本語と中国語ができても英語ができないとシンガポールで仕事を得ることは難しいという意見も。
しかし、一方で日本語と中国語の翻訳業務や秘書、事務のポジションで必要とされることもあります。また、ローカルスタッフと中国語でのコミュニケーションができると受け入れられやすい、営業職で中国語ができれば顧客に身近に感じてもらえるといった利点もあるようです。
中国語の資格 HSKと中検
中国語能力を測る主な資格としてHSKと中国語検定(中検)があります。HSKは漢語水平考試(Hànyǔ Shuǐpíng Kǎoshì)の略で中国語の運用能力をみる中国政府公認の資格。最高難度6級から1級に分かれます(2009年以前は最高難度11級~1級まで設定)。中国語検定(中検)は、日本中国語検定協会が実施する読解、聴解、翻訳能力の検定試験。1級を最高難度に準4級まであります。シンガポールでは業種にもよるが、中国語を業務で発揮するには、一般にHSK5級以上、中検準1級~1級が求められます。