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シンガポール就職ケーススタディ

2016年3月1日

資格・スキルを活かす就職 [日本語教師編]

外国語としての日本語を教える

日本語を母語としない人たちに、日本語を教える日本語教師。シンガポールでは、日本語学校や大学、ポリテクニックなどで日本人の日本語教師が活躍しています。日本国内および海外でも活躍のチャンスがあるこの職業に就くには、どのような資格が必要なのでしょうか。        協力:山本 美里さん(日本語学校勤務)

難関の検定試験 養成講座受講の道も

日本語教師となるには、教員免許のような国家資格はありません。しかし、採用の際には一般に次のような応募条件が求められます。
・日本語教育能力検定試験合格
・日本語教師養成講座420時間コース 修了
・大学で日本語教育を専攻および副専攻
シンガポールの日本語学校で日本語教師としての就職をめざす場合は、これらのうちのいずれか1つを満たしていれば応募はできることが多いようです。大学などでは日本語教育の学位を求められるケースもあります。日本語教育能力検定試験は、公益財団法人日本国際教育支援協会が主催する日本語教員をめざして学習している人や、日本語教育に携わっている人を対象にした基礎的知識・能力を検定することを目的とした試験で、毎年、日本の7都市(2016年)で行われます。受験資格に特に制限はありませんが、合格率は約20%と難関。独学で受験する人もいますが、多いのは日本語教師養成講座420時間コースを修了してから受験するケース。養成講座420時間コースは文化庁の指針に沿った内容となっており、通学や通信教育でも学べます。中には3ヵ月ほど集中して学んで修了をめざすコースを設置している学校もあります。

コミュニケーション能力が問われる

シンガポールで日本語を学ぶ人は、日本文化・サブカルチャーに興味がある人や、日本企業で働いていて同僚や顧客が日本人という人など。日本が好きで、よく旅行に行くからという理由で学ぶ人もいます。日本語教師として日本語、日本文化の知識はもちろん必要ですが、シンガポール人だけでなくいろいろな国の学生がいますので、コミュニケーション能力が大切です。英語力は高い方が便利な場合もありますが、日本語のみを使う直接法で行われることが多い場合は、英語力の有無はそれほど問題ではありません。

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