2011年11月1日
自分を売り込んでください
PhillipCapital Business Development Manager 長森 大茂 業種:金融
私がシンガポールに来て、6年が経ちました。
その当時は、駅前のコンドミニアムがSGD1,500程度で借りられました。現在は、さらに遠くの駅までMRTに乗り、最寄り駅からバスに乗らなければいけないコンドミニアムの家賃が以前の倍以上と、シンガポールの経済、景気は右肩上がりに成長してきました。
好調な経済背景と共に、シンガポールの金融業界で働く日本人の数も徐々に増えてきましたし、様々な専門知識・バックグラウンドを持った人達に会う機会も増えてきました。
私がPhillipCapitalで働き始めた理由は、顧客に対して総括的な提案・サービスを提供できることです。日本の証券・商品・FXなどの会社では、各々の会社で扱える商品・サービスが限定的なため、顧客からの多種多様なリクエストに対して応えることが難しい点に不満を抱いておりました。
シンガポールは金融を誘致すべく政策を進めていることもあり、日本と比べて多様なサービス・提案が可能となります。
個人のお客様の場合、人によって投資対象の興味が違いますし、法人のお客様の場合は、いくつかの市場に分散した投資を考えていることがあります。
お客様の数だけ各々の投資スタイルがありますので、可能な限りそのリクエストに応えたい。
他の会社では提供できないようなスキームを考え、挑戦することが私にとってやりがいを感じることです。
PhillipCapitalはシンガポール国内だけでなく、様々な国へ進出しております。社内でも様々な国をカバーしている色々なスタッフがおり、職場としては常に変化に富んだ環境です。英語が話せることは当然必要条件となりますが、私個人としては英語が話せることよりも交渉力のほうが大切ではないかと考えております。
私は営業をしておりますので、お客様のリクエストに応える=社内での折衝が多くなります。
せっかく日本にいた時よりも多様なリクエストに応えられる環境にいながら、出来ないのでは面白くありません。私は同僚の顔色を伺うよりも、お客様のリクエストを第一として考えておりますので、可能な限りそれに応えようとしています。
PhillipCapitalで求められている人材として、
- 誰にも負けない専門分野を持つこと
- 幅広い知識を持つことで様々なニーズに応えること
この2点は相反するようでありますが、投資に興味をお持ちの一般的な方から、一つのマーケットにおいて専門知識をお持ちの方まで、いずれもお客様として対応していかなければなりません。一つのマーケットに対して専門知識があるだけで、その知識が及ばないことには対応できません、というのでは勤まりません。
現在PhillipCapitalでは4名の日本人スタッフが働いておりますが、各々の専門分野を持ちながら、ニーズに応じて総括的なサービスを提供しています。しかし当然のことながら各々の力が及ばないこともありますので、お互いの協力は必要となっております。
私の個人的なリクエストとしては、今のPhillipCapitalにはいない知識・個性を持った方に来て欲しいと常に思っております。自分が持っていないものを持っている人に対して、私自身刺激を受けることもありますし、吸収することもできます。先に述べたように現在日本人スタッフは4名しかおりませんので、まだまだ活躍するフィールドは沢山あります。
自分のキャリアを生かしてどのようなことが出来る、このようにして働いてみたいとの提案をして頂いても構いません。むしろ積極的に自分自身を売り込んでくるような方をお待ちしております。
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.178(2011年11月01日発行)」に掲載されたものです。