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2013年2月4日

シンガポールで良好な人間関係を作るには

Exceed One (Singapore) Pte Ltd CEO 本田 淳介 業種:起業・会計コンサルタント

私は2005年にシンガポールに移住し、当初ファンドビジネスに就業した後、当社Exceed One (Singapore) Pte Ltdを立ち上げました。主に日本からのお客様を対象に、シンガポール法人の設立、会計代行、移住や投資に関するご相談を業務としております。
これまでに、社内外の様々なシンガポール人と仕事をさせて頂く機会を得ました。その中で私が感じてきたシンガポール、およびシンガポール人の特性について、また日本人としてどのようにシンガポールを理解するべきなのか、考えを述べさせていただきます。

相手が誰であろうと何人であろうと、相互の理解・信頼・尊重は最も必要である事は言を待ちませんが、日本人とは違った環境で育ってきたシンガポール人ならではの特性というものがあり、これを理解することでより円滑な人間関係を構築できる可能性が増えると感じます。逆に言えば、日本人と同じような感覚で接してしまったために、無用な軋轢を生む可能性もある、という事です。

一般的なシンガポール人の特性として、①プライドが高い、②近視眼的、などマイナス要因を聞くことがありますが、これらをプラス要因として捉えると、①仕事に誇りを持っている、②利に敏感である、と言えます。どちらの感覚で相手を理解するかによって、関係も大きく変わります。日本人として異国で働く以上は、少なくともシンガポール人の特性を尊重することをスタートラインとすることは絶対条件です。 かと言って、必要以上に迎合する事は双方にとってよい結果を生むことはありません。シンガポール人も日系の会社で働く以上は、日本に興味以上の好感を抱いており、また日本人の考え方を理解しようと努めている人がほとんどです。お互いの歩み寄りをお互いが理解する時に、良い人間関係と良質な仕事を生み出せる環境を作ることができると言えるでしょう。
シンガポールで働く日本人にとって、信頼できる現地のパートナーは必要不可欠です。シンガポール人は基本的には親切であり、また仕事の進め方も優秀であると感じます。一方で、シンガポール人としての「以心伝心」が時としてあるようで、お互いの理解が違うまま仕事が進行してしまうこともあります。これを防ぐためには徹底的なコミュニケーションしかなく、常に確認が求められます。シンガポール人は状況に応じEメール、SMS、携帯電話などのメディアを上手に使います。こちらもケースバイケースでメディアの使い分けを行うことで、円滑なコミュニケーションが実現できます。これほどメディアが効果的に浸透している環境の国は、日本を含めて考えても存外珍しく、貴重なことではないかという気がします。

過去5年を見ても、リーマンショック、東日本大震災、円高から円安、2回の政権交代等、日本国内が激動の時代の中で、海外への進出は法人・個人共に必要な課題となっていきます。様々な国々のなかで、日本と日本人にとって、パートナーとしてのシンガポールの重要性は益々高まっていくと思われます。シンガポールの魅力は、その国家方針、外国人に対する開放性、法整備、環境、高度なインフラ、金融・経済の重要拠点であること、日本との時差が1時間しか無いことなどもありますが、それらに加えて最近では、特に隣国マレーシアとの関係が良好な事で相互の経済的な交流が活発になっており、相乗効果が生み出されていることが挙げられます。
事業の展開、リスクの分散、投資などを目的として海外展開する日本人にとり、シンガポール以上の生活拠点は今のところ見当たりません。生活面においてもその「安全、清潔、快適」は万人の感じるところです。

また、シンガポール人にとっても日本と日本人が魅力のあるパートナーであると思ってもらえる事が大事です。
幸いなことに、基本的にはシンガポールにおける日本人の評判・印象は悪いものではなく、また昨今特に日本文化や和食に対する関心も顕著であると感じます。日本に関するニュースなどにも関心が高く、私たちより詳しいシンガポール人と話すことも珍しくありません。
この先人が作り上げた良好な関係を、今後、私たちが貶めること無く、より高めていけるように、私は常に緊張感を持ち、“MUTUAL RESPECT”(互いに尊重し合う)を念頭に置き、仕事をしていきたいと思っています。

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.228(2013年02月04日発行)」に掲載されたものです。

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