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Employer's Voice

2013年8月5日

女性の社会進出が進むシンガポール

Foreland Singapore Pte.Ltd. マネージャー 石井秀明 業種:不動産仲介、コンサルティング

私は、現在Foreland Singapore Pte.Ltd.という会社で働いていますが、本格的に駐在員としてシンガポールで働き始めたのは先月7月からとまだ日が浅く、過去2度の出張を合わせても滞在歴は4ヵ月ほどにしか過ぎませんが、この短い期間ながら私がシンガポールで感じたこと、採用担当として苦労した点などを伝えさせて頂きたいと思います。

私どもの会社は、日本人のお客様を対象としたマレーシア不動産の仲介を2012年からスタートさせ、主にクアラルンプールの物件を取り扱っております。まだ1年ほどですが、昨今注目度が高まっているジョホールバルの物件の仲介、さらには駐在の方を対象としたシンガポール賃貸不動産、富裕層の方などを対象としたシンガポール不動産の売買とその対象を広げ、多様化するお客様のニーズにお応えすべく、シンガポールでの法人設立などのコンサルティングまで行っております。
訪星当時は特に、シンガポールの銀行担当者や不動産開発会社の担当者、提携させて頂いている会計事務所の担当者のほとんどが女性であることに驚き、日本とは全く異なり、女性の社会進出が進んでいる国であると実感いたしました。次第に滞在を重ねる中で感じて来たこととしまして、シンガポールでは結婚や出産後も女性が社会復帰する環境が整っており、転職率が高いことで有名な国ですが、能力やスキルさえあれば、男女関係なく仕事に就くことができるのが日本との大きな違いであると感じました。

そうした中、私どもも英語と中国語が出来る日本語スピーカーの女性の採用を開始しましたが、当然のことながらこの種のニーズは高く、優秀な方は現地採用の日本人より要求される給与も高く、給与レンジに見合う応募者の方は日本語力に少し不安があるなど、会社が採用したい方を選ぶ以上に、応募者の方が会社を選ぶ傾向の方が強くなっています。そこで、給与の調整もそうですが魅力的な会社と感じて頂けるとように福利厚生の充実を図るなど、より良い人材の方に応募して頂くための試行錯誤を繰り返しました。
ご縁もあってPRを取得予定の中国籍の若い女性を採用させて頂くことになりましたが、彼女を見るとやる気とスキルアップを目指す姿勢を強く感じ、こうした女性がシンガポールを支えているのだと実感します。また、日本の女性もチャンスがあればこの国で活躍できる可能性は高く、同じ日本人として積極的に海外へチャレンジしてもらいたいと切に願っております。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.239(2013年08月05日発行)」に掲載されたものです。

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