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社説「島伝い」

2008年11月3日

タイミング

10月に入って急激に円高が進み、シンガポールドルは対円で一時61円台まで下落しました。各国・地域との貿易量で加重平均するバスケット制度を導入して過剰な変動が抑制されているものの、この1ヵ月で10円以上の変動幅がありました。

 
今回の為替相場の変動で、日本からの輸入品を円建てで決済している場合、急激なコスト増への対応を迫られるなどその影響が出ています。為替レートが上がるか下がるか、それによって期限までのどのタイミングで支払をするのが一番良いのか、経営者も個人も頭を悩ませるところでしょう。

 
ものごとにはすべてタイミングがある、というのは良くいわれることですが、例えば起業する場合、景気が良い時であればチャンスの波も多くあり、うまく乗れる可能性が高くなります。しかし、不景気の時は波もなかなか来なくなり、まったく同じことをやってもうまく行かないことも。タイミングをいかに味方につけるか、そのためには日頃からの情報収集が重要です。

 
もっと個人レベルの話をすると、例えばプロポーズのタイミング。片方が結婚したくても、相手がまだ全然そういう気持ちではない時期にプロポーズするのは賭けになってしまいます。成功させるには、相手がどういう状態か、情報収集してタイミングを計ることがやはり大事。ただし、情報収集にはそれなりに時間も手間もかかるので、十分なゆとりがなければできません。

 
忙しい日々の中でまとまった時間を取ろうとしてもなかなか難しいもの。たとえ少ない時間でも、毎日少しずつゆとりの時間を持つことが必要でしょう。ゆとりを持つことで、チャンスを見つけることも、情報収集して内容を分析・吟味してタイミングを計ることもより可能になります。

 
11月に入り、今年も残り2ヵ月足らずとなりました。12月は師走と言われるように、毎年のことながら誰もがせわしなくなる時期。「終わり良ければすべて良し」と笑いながら年の暮れを迎えられるように、今のうちに、タイミングを見極めるためのゆとりを日々確保するよう意識してみてはいかがでしょうか。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.133(2008年11月03日発行)」に掲載されたものです。

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