シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX社説「島伝い」TOP過去20年の変化(1)

社説「島伝い」

2012年6月1日

過去20年の変化(1)

目覚ましい成長と発展を続けるシンガポール。その現在と20年ほど前を比較して、異なるものをランダムに挙げてみます。

 
〈タクシー〉
初乗り運賃は少し上がった程度ですが、深夜料金ぐらいだった追加料金が、早朝・夕方のピーク時料金、CBD料金、祝前日料金といろいろ増えて金額もアップ。また、CBD内での乗降ポイントが厳しく制限されるようになりました。

 
〈ERP〉
CBDへ車で乗り入れる際は進入許可証のステッカーを購入して車のフロントガラスに貼り付け、各道路の入口付近で検査官が目視で確認していました。ERP(自動料金徴収システム)が導入されたのは1998年。

 
〈ファッション〉
オーチャード付近でもスッピンにタンクトップ、短パン、ビーチサンダル履きという出で立ちの女性がたくさんいました。最近はきれいに化粧をして、ワンピースにおしゃれなサンダルを履いた女性も珍しくなくなりました。

 
〈スコール〉
突然の雨に遭遇したら、シェントンウェイなどのビジネス街でも雨宿りをして止むまで待つ人々が多数。傘を差して小走りに移動していく日本人は不思議がられていました。最近は止むまで待つ人の姿は見かけなくなりました。

 
〈偽物ショップ〉
以前はシンガポールにもブランド品の偽物を扱う店舗があり、オーチャードなどでも日本人には「シャチョー、シャチョー」としきりに呼び込みの声が。偽ブランド品の取り締まりが厳しい現在では考えられない光景でした。

 
〈日本食〉
日本食といえば“raw fish”という固定観念がローカルの人達にもありましたが、今や日本食レストランの数も増え、種類もさまざま。日本国内とほとんど変わらないおいしい日本食が気軽に食べられるようになりました。

 
〈車〉
日本で70年代後半から80年代にかけて人気があった懐かしい車種を90年代半ばのシンガポールで見かけることもしばしばありましたが、ここ10年ほどは路上で見かけるのは車齢の浅いきれいな車がほとんど。高級車も随分増えました。

 
次回もこの20年ほどで変わったことを挙げてみます。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.213(2012年06月01日発行)」に掲載されたものです。

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