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表紙の人

Vol.244

2013年10月21日

北井 恵里香さん

Singapore Point Pte. Ltd. Visual Merchandizer。

asiax (34)大阪府出身。小学生のころから始めたバレーボールを極めようと、バレーボール一色の高校生活を送る。おしゃれに心躍る女子高生時代、クラスメイトが化粧や制服のアレンジでかわいらしく変身を遂げる一方で、バレーボール部員は制服をそのまま着用、髪型も耳を出さなければならないショートカットを強いられた。

しかも1年365日部活漬けで、かわいらしさを表現する機会すら持てない3年間を過ごす。その反動があってか、卒業後は短期大学の服飾科に進学。繊維学から縫製、デザイン、メイクに至るまでのファッション学を総合的に学び、自由に自分を表現する喜びを知る。初めてのアルバイトで買った服が、JEANASIS。学生が購入できる価格帯、かつ高めの身長に似合うサイズが気に入った。就職活動はアパレル系を目指し、愛用のJEANASISを取り扱う現在の会社に就職。GLOBAL WORKのショップスタッフとしてスタートし、3年後には店長に昇格。グループマネージャーを任されるようになったころには、さらに大きな刺激が欲しくなっていた。
27歳のとき、米ロサンゼルスに暮らす幼馴染を訪ねて、初めて渡米。そこでアメリカ人のフレンドリーさに衝撃を受ける。バスの中で見知らぬ者同士が始める会話、互いに席を譲り合う人たちのごく自然な振る舞いを目の当たりにして、感動。買い物に訪れたショップでは、バックグラウンドミュージックに合わせて口ずさんだ店員を見て、羨ましさを覚えた。海外で働いてみたいと意識し始めたそんなころ、タイミングよく、シンガポール勤務の社内公募が発表された。
2013年3月中旬の来星とほぼ同時に、LOWRYS FARMの店舗が次々とオープン、直近の3店舗は自らも立ち上げに携わる。現在展開する8店舗を1週間で見て回り、各店舗の販売方法の工夫や売り場の演出などを担当する。来星以降、落ち着く暇もない多忙な時期を過ごした今、ようやく自分の時間が持てるようになった。目の前の目標は、コミュニケーションスキルを高めるために、さらに英語力をつけること。この国で、日本のファッション・コーディネート文化を広め、女の子たちをもっとかわいらしくしてあげたいという目標を持っている。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.244(2013年10月21日発行)」に掲載されたものです。

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