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表紙の人

Vol.257

2014年5月19日

深澤 礼奈さん

三菱地所アジア社(Mitsubishi Estate Asia)で秘書業務を担当

asiax (21)青森市出身。三菱地所アジア社(Mitsubishi Estate Asia)で秘書業務を担当する。「今の仕事を始めてから私って意外と『世話焼き』だなって気づきました」。東南アジア全域への業務拡大を目指し、出張が続く同社の社員たちをサポートする仕事に尽力する。「縁の下の力持ちになりたい」。

「今の仕事を始めてから私って意外と『世話焼き』だなって気づきました」。秘書の業務を担当するのは今の職場が初めて。しかし、こちらに来たことで新たな自分の一面を発見したと話す。
同社はグループの東南アジアの拠点として2008年に設立され、近年、タイやベトナムなどでの不動産開発事業が本格化している。東南アジア各地を行ったり来たりする忙しい生活を続ける同僚たちの出張手配など、裏方の業務全般を担っている。「当たり前のことかもしれないけれど、できるだけわかりやすく、速く、準備してあげたい。資格や専門的な知識が必要な職種ではないけれど、縁の下の力持ちとして欠かせない存在になりたい」。キッチンの整理整頓から、会議室の掃除まで、皆が快適に仕事を進められるようにと、細かく気を配っている。
来星のきっかけは、夫の転勤だった。自身は当時商社に勤めていたが、その仕事を離れて夫と一緒に渡星し、当地で仕事を探すことになった。それは、「海外で働いてみたい」という思いもあったからだという。
大学時代、留学先のカナダで韓国人の女性と仲良くなった。彼女は、それまでの様々な経験から何となく日本人に対してあまりいい感情を抱いていなかったと打ち明けた。しかし、カナダからの帰国前に、「礼奈に会ったから、日本が好きになれると思う」と話してくれたという。「単純かもしれないけれど、1人ずつ皆が異なる国の人と友達になったら、世界が平和になるんじゃないかと思った」。それ以来、異文化に飛び込むことを楽しみに思うようになった。マーケットでの買い物やアジア料理、近隣諸国への旅行なども存分に味わっている。
そして今、熱中しているのが、その美貌には似つかわしくないタイの格闘技「ムエタイ」。夫に誘われ、護身術として始めたが、ジムでサンドバックやインストラクター相手に、パンチや蹴りなどを繰り出すのが快感になったという。当初は足なども青あざだらけになったが、「技のコンビネーションを身に着ける」面白さにはまった。その他中国語などの勉強にも取り組んでいる。「やらないで後悔よりやって後悔」の信条のもと、次々に挑戦を続ける彼女。すぐにまた新しい顔を見つけるに違いない。

 

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.257(2014年05月19日発行)」に掲載されたものです。

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