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表紙の人

Vol.266

2014年10月6日

松尾 仁さん

EDIT LIFE オーナー。

asiax (12)東京のクリエイターの作品や生活雑貨などを展示販売するギャラリーショップ「EDIT LIFE」をロバートソンウォークで経営する。

現在は、写真家の若木信吾氏とニューヨークのイラストレーター、マイク・ミン氏がシンガポールを旅行し、撮影した写真に詩やイラストを施した作品を展示販売中。11月には、雑貨ブランドディレクターの福田春美さんによるライフスタイル展を予定している。
単館系映画館に足しげく通った学生時代を経て、社会人としての第一歩を踏み出したのはCM制作会社。30秒、1分のためにトップクリエイターが集まる世界を経験した。「現場には“ビールの泡を立てる専門の人”もいました。プロのクオリティを感じて、トップクリエイター相手に現場を仕切ったことは、良い経験になりました」。
その後、フリーライターとして雑誌やWEBの編集などを手掛けた。加えて、「立体的に」場を編集し、文化やライフスタイルを発信できるスペースを作りたいと、今年8月の「EDIT LIFE」オープンにこぎ着けた。
その場をシンガポールに求めた理由について「市場が縮小する日本の代わりに、販路をアジアに求めるのは、クリエイターの世界も同じ」と話す。進出にあたっては、同じくシンガポール進出を目指す起業家に役立つ情報を提供しようと、編集に携わるWEBサイト「ライフハッカー日本版」で、費用や会社設立方法などを、赤裸々に明かしている。「アジア進出のオープンソースになればいいなと思って」。
9月には、東京に「EDIT LIFE TOKYO」も設立、今後シンガポールのクリエイターの作品も紹介する予定という。両ギャラリーでの展示やイベントで、日・星のクリエイター同士が互いのモノづくりを刺激しあうような場を目指している。当地には、良い作品が口コミで伝わっていくこと、時には採算を度外視した作品を作ること、コラボレーションのスピードが速いことなど、60〜80年代の東京のような雰囲気があると感じている。「30年後、シンガポール発の『巨匠』になり得る人々と共に、デザインやアートなど、未来のアジアのカルチャーを作っていきたいなと思います」。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.266(2014年10月06日発行)」に掲載されたものです。

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