シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX表紙の人TOPダン 玲さん

表紙の人

Vol.286

2015年8月17日

ダン 玲さん

Miru Contact Lens Store by Menicon ストアマネージャー

Vol286_cover東京都出身。香港人の父と日本人の母の間に産まれる。人と関わりを持つことが好きだったことから、高校時代は定期的に病院でのボランティアに参加。それをきっかけに東邦大学医学部看護学科に進学。看護師と保健師の国家資格を取得後は、聖路加国際病院で看護師として4年間勤務した。
「病院では、プロ意識が高く深い知識を持ったスペシャリストに囲まれていたので、たくさんの刺激を受けました。すると1分野に特化した経験を積むことに疑問を持つようになり、25歳の時に『10年後の理想の自分像』を100個、箇条書きにしてみたんです。これに到達できるよう、人生を再設計しました。」
ダンさんは苗字の表記から、周囲からバイリンガルと誤解されることが多々あるが、日本語が堪能だった父とは英語や広東語で会話したことはない。100の条件を書き出したことで、自身の語学力に無意識にコンプレックスを抱いていたこと、20代は様々な経験を通じて自分の幅を広げたいという想いや、海外の医療制度などにも興味があることに気が付き、海外留学を決意した。
病院退職後は南カリフォルニア大学大学院の国際公共政策およびマネジメントのマスタープログラムに留学。医療分野以外を修得しただけでなく、語学力のコンプレックスも少し解消できたとダンさんは笑う。帰国後はこれまでの経験や知識を活かしつつ、新しい分野に挑戦したいとの想いでメニコンに入社。海外初の直営店舗の立ち上げに伴い、ストアマネージャーに抜擢され2013年10月に来星した。仕事では、日本のように丁寧なサービスを実現すべく、現地人材の育成に努めているほか、コンタクトレンズの会員制度や、手術不要の近視治療法を用いたコンタクトレンズ商品(オルソケラトロジー)の販売の促進に尽力している。
プライベートでは、健康を意識してホットヨガに通っているほか、西洋占星術の修得にも挑戦している。「25歳の時に書き出した100の条件の達成率はまだ80%。まずはこれを100%にすることが目標です。35歳から先の10年は、これまでに得た経験の中からより専門性を高められるものを見つけ、自分の武器となるものを磨いていきたいです!」。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.286(2015年08月17日発行)」に掲載されたものです。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaX表紙の人TOPダン 玲さん