シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第2回 会社でよくある、男女間におけるコミュニケーションの誤解

職場の人間関係に生かす、男女の脳の違いとは?

2017年11月1日

第2回 会社でよくある、男女間におけるコミュニケーションの誤解

プロセス志向とゴール志向、互いの能力を理解して会話を

女性が長い報告をするのは、能力が低くて話がまとめられないのではないのです。まして愚痴や言い訳をしているのでもないのです。

 

男性脳は、早く結論を知って、問題があればすぐに解決策に取り掛かりたいので、女性脳の長い話を集中して聞くこともできず、イライラしてしまいます。が、女性脳は、おおまじめに、結論だけなんて少ない情報量で大丈夫?と心配をして、プロセスの情報量を増やそうとしてしまいます。

 

このように、女性脳はプロセス志向、男性脳はゴール志向です。問題へのアプローチが正反対で、お互いに、自分の考えや感じ方が正しいと思っているので、相手の行為が不快なのです。しかし、これでは、お互いの良いところが生かせないので、自分にはない能力として知っておくことが大切です。できれば、自分とは違う考え方に敬意が持てると、なおよいですね。

 

次回は、男性脳のものの見方と、女性脳のものの見方の違いをお伝えします。

 

※ここで言う「男性脳」「女性脳」は下記です。
男性脳:右左脳をつなぐ脳梁の連携をあまりしないタイプの脳のこと
女性脳:右左脳をつなぐ脳梁の連携が頻繁なタイプの脳のこと

326web_MsTezuka著者プロフィール
手塚 祐基
 (てづか ゆうき)

株式会社感性リサーチ 客員研究員 感性アナリスト、プロダクトデザイナー

1985年、東京芸術大学卒業後、時計製造会社で腕時計のデザインに携わる。2006年、「怪獣の名前はなぜガギグゲゴなのか」で知られる感性研究の第一人者、黒川伊保子氏の感性理論に出会い師事する。現在は感性研究の実績を生かし、製品開発やネーミングのコンサルティングおよび、ジェトロ岐阜やアジアエックス主催のシンガポール講演など、企業向け講演活動を行う。倉敷芸術科学大学非常勤講師。筑波大学感性認知脳科学専攻の研究セミナー、工学院大学情報デザイン課セミナー、東京大学大学院情報学環主催セミナーなどの講師も務める。著書に、共著『人は語感で いい・悪いを決める』(KAWADE夢文庫)。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.327(2017年11月1日発行)」に掲載されたものです。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXビジネスTOP第2回 会社でよくある、男女間におけるコミュニケーションの誤解