2017年7月26日
ABEJA SINGAPORE PTE.LTD. ディープラーニングのプラットフォームを提供、企業の課題解決に貢献
ディープラーニングを推進するシンガポールに注目
現在、「ABEJAPlatform」のパートナー企業は国内外問わず40社以上。また、小売・流通業界に向けたSaaS型(必要な機能を必要な分だけ利用できるようにしたソフトウェアまたは提供形態)の「ABEJA Platformfor Retail」の導入件数は50社300店舗以上(2017年6月末時点)にのぼる。
同社は、2017年3月にシンガポール現地法人を設立。シンガポールを選んだ理由は、成長著しいASEANのハブであり、企業にとってテストマーケティングがしやすく、ディープラーニングなどの新しい技術の導入も比較的容易にできることを挙げている。当地では、AI活用を推進する国家プログラム「AI.SG」が始動し、AI関連企業との連携を積極的に進めていく方針が2017年5月に発表されたばかり。政府機関、民間企業とも、AIに対する関心が非常に高いものの、関連サービスの具体的な導入はほとんど行われていない実情があり、同社にとってはむしろ追い風のようだ。
また当地は少子高齢化に伴い生産年齢人口が減少していることもあり、健康寿命を延ばすための取り組みが社会的に重要と言える。ABEJAとしてもヘルスケア分野の企業とのパートナーシップの強化を図る考えだ。
「一方で、われわれが提供するのはプラットフォームであるため、業界問わず、その使い方をユーザー自身にも考えてもらうことが可能です。時に、クライアントが予想もしない使い方を提示してくださることがあるんです。イノベーションの可能性を秘めていると思うと、とても楽しい。シンガポール政府が提唱する、最新IT技術の導入で暮らしやすい街を作ろうというスマート・ネーション・プログラムに切り込むなど、日本ってやるじゃないかと驚かせたいですね」と外木氏は話す。シンガポールでの営業活動を通じて、当地に拠点を持つグローバル企業へもアピールしていく。
「ディープラーニング(深層学習)」技術を活用し、多様な業界、シーンにおけるビジネスの効率化・自動化を促すベンチャー企業。
ABEJA SINGAPORE PTE. LTD.
29A Cuppage Rd #02-00 Cuppage Terrace, Singapore 229456
TEL: 6420 6816
Email: info@abeja.asia
https://www.abeja.asia
この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.324(2017年8月1日発行)」に掲載されたものです。