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新規進出企業レポート

2016年6月20日

丸栄タオル(MARUEI TOWEL CO., LTD.)今治のタオルをシンガポールへ オンライン販売にも注力

MARUEI TOWEL CO., LTD.

ホテルや土産物店での展開図る
メゾン・エ・オブジェでPRも

安価な中国製のタオルへの需要は高いものの、生活水準の高いシンガポールなら、高品質なタオルへのニーズもあると同社は見込む。シンガポールでは、主にホテルおよび施設内の土産物店、スパなどBtoBをメインに売り込んでいく考えで、特にホテルへのアプローチに力を入れているという。

 

当地での事業展開を進めるうえで重要になるのが、有力なディストリビュータを見つけることだという。タイで同社がタオルを販売するまでの経緯について、村上氏はこう振り返る。「タイのディストリビュータが東京のパレスホテルに宿泊した際、施設内の店舗で当社のタオルを購入したところ、その品質の良さに驚き、ぜひタイでも売りたいというお話をいただきました。それがタイで販売を開始するきっかけになりました。こうした人をシンガポールでも見つけることが大事だと考えています」。

 

製品のプロモーションと販路の開拓に向け、シンガポールで開催されているインテリア・生活雑貨の国際展示会「メゾン・エ・オブジェ」にも毎年参加することで、国内外のバイヤーに対しても積極的に製品をアピールしている。今年は「IMABARI TOWEL JAPAN」として今治市のタオルメーカー13社が合同で出展しており、こうした活動によってシンガポール国内での同社製品の認知度も徐々に高まってきていると、村上氏は話す。

 

このほか海外販売の強化に向け、英語による販売サイトも立ち上げている。シンガポールから注文すると、送料が一律5Sドルになるなどのキャンペーンも実施しており、今後も当地でのPRを続けていく方針だ。

 

会社プロフィール
タオルの製造・販売などを手掛ける丸栄タオルのシンガポール駐在員事務所。販売先の開拓などを担う。

MARUEI TOWEL CO., LTD.

Tel: 8798 0723

www.maruei-towel.com

取材後記

出身は今治市で、大学時代にはオーストラリアに一年間語学留学していたという村上氏。地場産業のタオルに携わる仕事がしたいという思いから、丸栄タオルで働くことを決めたという。

 

海外勤務はこれが初という村上氏。「何事もやってみなければ分かりません。常に挑戦する気持ちを大切にしたい」と前向きだ。趣味はフットサル。シンガポールにいる日本人の仲間と汗を流してリフレッシュしている。

この記事は、シンガポールの日本語フリーペーパー「AsiaX Vol.304(2016年06月20日発行)」に掲載されたものです。

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