AsiaX

「働く」とは?

前回(2013年9月2日発行AsiaX Vol. 241)「リーダーとして新入社員へアドバイスしてほしいこと」と題して、瀬戸際の踏ん張りも必要なのではないかというメッセージを送らせて頂きましたが、そもそも「働く」とはどういうことなのでしょうか。
これは、私のかわいい息子の教育本に書かれていたことで、改めて勉強させられたことですが、「働く」とは「ハタをラクにする」ということです。要するに、「他の人々へ貢献する」ということが「働く」と言う本質的な意味なのです。
ところが、最近この本質から外れた考えで仕事をしたり、会社を経営されている方が多いのが実情ではないでしょうか。
「お金を稼ぐために働く」、「お金を儲けるために会社を経営する」など……。もちろん、これらを否定するつもりはありません。人生にとってお金を稼ぐこと、経営にとって儲けることは素晴らしいことです。 ただし、それだけでいいのでしょうか?
仕事も経営もあくまで「人への貢献」が軸にあり、その結果としてお金が稼げたり、 会社が儲かったりすることが、本来の姿ではないでしょうか。
私は自分なりの「仕事観」をよくセミナーなどでお話します。これは深い話なので(笑)少しの文章で語れるものではないので結論だけお話しますと、
 
「大きい小さいの違いはあれど、人は誰もが何かを成し遂げるために生まれてきた。その『何か』をいち早く見付けることだ。過去を振り返れば、人は自分に見えていないだけでたくさんの成し遂げてきたことがある。これから未来に向けて何を成し遂げたいか?違う言い方をすれば何をこの世に産み落として死んで生きたいと思うか?自分の生きた証をどうやって残したいのか?」ということです。
 
お金のため、生きるために働いている人は「ライスワーク」を生きているといいます。 自分が成し遂げたいことに向かって働いている人を「ライフワーク」を生きているといいます。 更には「ライフワーク」には好きでやっている「ライクワーク」と使命感でやっている「ミッションワーク」があります。
 
みなさんは、どの人生を生きていますか?
 
今回は息子の教育から改めて学んだことですが、「教えることとは教わることなり」とはよく言ったものですね。自分の成長のためにも早く部下を持ち、人を教える立場に就くことを私は強く勧めます。