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社会

2026年10月19日

シンガポールで黒灰色の雨水、ヘイズによる健康影響に懸念

 シンガポールでヘイズ(煙害)が深刻化する中、10月15日に降った雨の水が黒灰色に変色していたとの報告が相次ぎ、住民の間で健康への影響を懸念する声が広がっている。
 
 アンモキオ地区の住民が屋外に置いたバケツ3個にたまった雨水が黒灰色になっていたという。SNSにも濁った雨水の写真や動画が投稿され、ヘイズによって大気中に浮遊する汚染物質への関心が高まっている。
 
 雨水の変色については、降雨時に大気中の微粒子が雨粒に取り込まれ、地表に落下する現象が関係している可能性がある。ヘイズには森林火災によるすすや灰、微小粒子状物質(PM2.5)などが含まれ、雨によって一部が洗い流されることがある。
 
 ただし、雨水の色だけで汚染物質の種類や濃度を判断することはできない。容器自体の汚れなどが影響した可能性もあり、正確な原因の特定には水質検査が必要である。
 
 シンガポールでは14日、西部地域の24時間大気汚染指数(PSI)が203に達し、「非常に不健康」とされる水準を記録した。15日には一時的に大気の状態が改善したものの、その後再び悪化した。
 
 国家環境庁(NEA)によると、今回のヘイズは主にインドネシア・カリマンタン島で発生した森林火災の煙が、季節風によってシンガポールへ流入していることが原因である。
 
 ヘイズに含まれるPM2.5は肺の奥まで入り込む可能性があり、呼吸器や循環器への健康影響が懸念される。雨が降っても大気中の微粒子が完全に除去されるとは限らず、引き続き注意が必要である。
 
 NEAは18日の大気汚染状況について、PSIが150~220の「不健康」から「非常に不健康」の範囲になると予測している。住民に対し、屋外活動を計画する際には24時間PSIを、直近の活動を判断する際には1時間PM2.5濃度を確認するよう呼びかけている。

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