2026年10月14日
停止中のエスカレーターに立つ高齢男性を撮影、SNS投稿に批判相次ぐ
シンガポールで、動いていないエスカレーターに立つ高齢男性の姿を撮影し、動画投稿アプリ「TikTok」に公開した利用者に対し、SNS上で批判の声が相次いでいる。動画を撮影するよりも、困っている男性を助けるべきだったとの意見が多く寄せられ、高齢者への配慮やSNS利用時のマナーを巡る議論が広がっている。
問題の動画は4日、TikTokアカウント「@zykeeeee_」に投稿された。約6秒間の映像には、水色のシャツと紺色のズボンを着た高齢男性が、停止した上りエスカレーターに立っている様子が映っていた。
隣の下りエスカレーターは通常通り動いていたが、男性が立つ側は停止したままだった。男性は足元を見下ろすようなしぐさを見せ、なぜ動かないのか戸惑っているようにも見えたという。
投稿者は動画に「おじさん、エスカレーターは動いていないよ」との字幕を付け、説明文には高齢男性の行動を面白がるようなコメントを添えていた。
これに対し、視聴者からは「撮影する代わりに、なぜ男性に教えてあげなかったのか」「動画を投稿するより先に助けるべきだ」などの批判が寄せられた。
また、投稿者自身もいずれ高齢になることを指摘し、他人を笑いものにするのではなく、思いやりを持って接するよう求める意見もあった。
一方、男性の行動については、利用者が乗ると自動的に動き出すタイプのエスカレーターだと思い、作動するのを待っていた可能性もあるとの見方が示された。男性が実際に困っていたのか、撮影者がその後声をかけたのかは明らかになっていない。
今回の投稿を巡っては、高齢者の行動を本人の了承なく撮影し、SNSで公開することの是非も問われている。動画の拡散が容易になった現代社会において、他人の困った様子を娯楽として扱うのではなく、必要に応じて手を差し伸べる姿勢の重要性が改めて浮き彫りとなった。


