2026年8月24日
「仕事、食事、睡眠の繰り返し?」 シンガポールの生活スタイル巡り議論
シンガポールで、「毎日の生活が仕事、食事、睡眠の繰り返しになっているのではないか」との投稿をきっかけに、仕事と私生活のバランスを巡る議論がオンライン上で広がっている。忙しい勤務環境や生活費の高さなどから、趣味や自分のための時間を十分に確保できないとの声が寄せられた。
議論では、仕事が生活の大きな部分を占めているため、シンガポールでは自分自身を職業と結び付けて考える傾向が強いのではないかとの意見が出た。海外では趣味や関心事を通じて自己紹介する人も多いのに対し、シンガポールでは仕事がその人のアイデンティティーになりやすいとの指摘である。
また、平日は仕事を終えて帰宅すると、食事をして休み、翌朝再び出勤するという生活になりがちだとの声も上がった。仕事以外のことをしたいと思っても、時間だけでなく体力や費用も必要となるため、「生活が単調になった」と感じる人もいるという。
こうした状況を改善するため、週休3日となる「週4日勤務制」が必要だとの意見も出た。休日を増やすことで十分な休息を確保し、自分自身や家族、友人との時間をより健康的な状態で過ごせるのではないかとの考えだ。
一方、限られた時間の中でも生活を充実させようとする人もいる。読書や個人的なプロジェクト、テレビ番組を見ることなど、短時間でも自分が楽しめる活動を意識的に取り入れているとの声があった。子どもや学生時代に好きだったことを改めて始めてみることを勧める意見も寄せられた。
シンガポールでは以前から長時間労働や仕事と私生活の境界を巡る議論が続いている。最近の別のオンライン議論でも、勤務時間外の仕事や休暇中の連絡、慢性的な人手不足などが職場の問題として指摘されている。
今回の投稿は個人の体験やネット利用者の意見を集めたもので、シンガポール社会全体を示す調査ではない。ただ、経済的な豊かさだけでなく、自由な時間や趣味、家族との時間などを含めた「生活の豊かさ」を重視する声が広がっていることを映し出す議論といえそうだ。

