2026年8月20日
日本の家、シンガポールで相次ぎ閉店 Valu$が一部店舗引き継ぎか
シンガポールで家庭用品などを販売する小売チェーン「日本の家」が、6月以降、複数の店舗を相次いで閉鎖している。一部の従業員は「経営変更」が理由と説明しており、ディスカウントストア「Valu$」が運営を引き継ぐ、または共同運営する可能性が浮上している。
日本の家は6~7月、Hougang Mall、Century Square、Northpoint City、HarbourFront Centre、Buangkok Squareの5店舗で閉店セールを実施した。AsiaOneの現地確認ではCompass One店も閉店している。オンラインショップもメンテナンス中となり、会員プログラムも7月21日付で終了した。
8月18日に9店舗を確認したところ、3店舗が閉鎖され、ほかにも「棚卸し」を理由に営業していない店舗があった。一部店舗ではValu$の商品が大量に並んでいたほか、日本の家の従業員から、今後Valu$との共同運営店舗として再開する可能性があるとの説明があった。
一方、Valu$側は日本の家を全面的に置き換えるとの見方を否定しており、具体的な運営形態は明らかになっていない。日本の家からも店舗閉鎖や今後の事業体制について正式な説明は出ておらず、ウェブサイト上の店舗情報にも最新の営業状況が十分に反映されていない。
日本の家は1999年にシンガポールで事業を開始し、キッチン用品や収納用品、清掃用品、生活雑貨などを手頃な価格で販売して店舗網を拡大してきた。しかし近年は業績が悪化しており、2025年度には230万Sドルの赤字を計上。売上高や利益も数年間にわたり低下傾向にある。
シンガポールの小売業界では、オンライン通販との競争に加え、人件費や店舗賃料などの上昇が事業者の負担となっている。長年、身近な生活雑貨店として親しまれてきた日本の家が今後どの程度店舗を維持するのか、またValu$との関係がどのような形になるのかが注目される。

