2026年8月18日
リー・クアンユー氏の万年筆、46万Sドルで落札 予想価格の約9倍
シンガポール建国の父、リー・クアンユー初代首相が所有していたモンブランの万年筆が8月16日、シンガポールのオークションで46万1,500Sドルで落札された。事前の最高予想価格5万Sドルの約9倍に達し、世界各地から111件の入札が集まった。
競売を実施したのはシンガポールのオークション会社Hotlotz。万年筆は銀製の「Montblanc Meisterstück No.146」で、本体には「SM Lee Kuan Yew」と刻印されている。「SM」はSenior Minister(上級相)を意味し、リー氏が首相退任後の1990~2004年に上級相を務めていた時代に由来する。
万年筆はスターリングシルバー製の本体に金色の装飾を施し、18金のペン先を備える。今回のオークションは8月4日にオンラインで始まり、当初の落札予想価格は3万~5万Sドルだったが、入札が相次ぎ、最終的にはその予想を大幅に上回った。
この万年筆が競売に登場するのは初めてではない。2003年7月にサザビーズが開催した「The Lee Kuan Yew Family Collection」のチャリティーオークションでは、5万2,000Sドルで落札されており、今回の価格は当時の約9倍となった。同オークションは総額204万Sドルを集め、慈善活動に寄付された。
2003年の競売では、リー氏が1957年にロンドンでシンガポールの自治への道を開いた憲法協定に署名する際に使用した黒いWatermanの万年筆も出品され、匿名の実業家が35万Sドルで落札している。
今回の競売ではリー氏の万年筆のほか、シンガポールを代表する画家チュア・ミア・ティー氏の1976年の作品「Singapore Chinatown, Temple Street」も10万7,900Sドルで落札された。歴史的人物ゆかりの品やシンガポール美術へのコレクターの強い関心を示す結果となった。
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