2026年8月12日
チャンギ海岸で採取した魚介を調理 中華レストランが謝罪
シンガポールの中華レストラン「Havelock Palace」は、チャンギ・ビーチで採取されたカニや貝類などの海洋生物を店内に持ち込み、調理して提供したことについて謝罪した。採取から調理までの様子を撮影した動画がSNSで拡散し、自然環境への影響や食品安全を巡って批判が広がっていた。
問題となった動画は中国のSNS「抖音(Douyin)」に投稿されたもので、グループがチャンギの潮間帯でカニや貝類などを大量に採取する様子や、その後、採取した魚介類をレストランの厨房に持ち込み、調理する様子が映されていた。動画の一部が7月13日にフェイスブック上で共有されると、自然保護の観点などから懸念の声が相次いだ。
クラーク・キーに店舗を構えるHavelock Palaceは8月8日に声明を発表。通常の承認された仕入れルート以外から食材を受け入れ、取り扱ったことは「飲食店として求める基準を満たしていなかった」と認め、責任を取るとして謝罪した。
同店は問題を受け、食材の仕入れと受け入れに関する管理体制を強化。仕入れ先の書類やトレーサビリティーの確認を徹底し、未承認または確認できない供給元からの食材を厨房に持ち込むことを禁止した。経営陣や厨房スタッフに対する食品安全・取り扱いに関する再研修も実施した。
シンガポール食品庁(SFA)によると、客が持ち込んだ天然の魚介類を飲食店が調理すること自体を禁止する規定はない。ただし、飲食店には提供する食品が安全で、衛生的に取り扱われていることを確認する責任がある。
SFAは、公共の海岸で採取した海洋生物には細菌やウイルス、寄生虫、自然毒、汚染物質などが蓄積している可能性があり、加熱しても除去できない場合があると警告。特に天然の貝類は食べないよう呼びかけ、認可された事業者から購入することを推奨している。


