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社会

2026年8月6日

深夜の酒類販売認めず オーチャード・タワーズのナイトクラブ敗訴

 シンガポール高等裁判所は、オーチャード・タワーズ内で営業するナイトクラブ「Naughty Girl」が深夜0時以降の酒類販売を認めるよう求めた訴えを退けた。裁判所は、警察が深夜営業を認めなかった判断は合理的であり、公共の安全や治安維持を目的とした措置として正当であると判断した。
 
 同店は20年以上にわたり営業を続けてきたが、2023年7月以降、酒類販売は午後11時59分までに制限されている。2024年末に営業時間延長を申請したものの、警察は許可を拒否。同店側は「判断は不合理で公平性を欠く」として司法審査を求めていた。
 
 判決では、警察が提出したデータから、オーチャード・タワーズ周辺で発生する酒類関連の事件や暴力、迷惑行為の多くが深夜0時以降に集中していることが認定された。裁判所は、深夜の酒類販売を制限することは治安維持という目的に照らして合理性があり、行政判断として裁量権の範囲内であると結論付けた。また、他のナイトライフ地区と異なる扱いを受けているとの同店の主張についても、地域ごとに治安状況は異なり、一律に比較することはできないとして退けた。
 
 オーチャード・タワーズは長年、深夜営業の飲食店やナイトクラブが集まる歓楽街として知られてきたが、政府は近年、治安改善を目的にナイトライフ施設の営業規制を段階的に強化している。2023年には大半のナイトクラブやバーが営業を終了し、地域の再開発とイメージ刷新が進められている。
 
 今回の判決は、酒類販売免許の付与や営業時間の決定において、公共の安全と秩序維持を重視する政府方針を改めて支持する内容となった。オーチャード・タワーズの再生が進む中、今後も治安対策と地域活性化の両立が重要な課題となりそうである。

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