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社会

2026年7月10日

シンガポール旅行者、アジア太平洋地域で最も「節約志向」

 シンガポールの旅行者は、アジア太平洋地域の中で最も価格を重視する旅行者であることが、旅行予約プラットフォーム「Klook」が発表した「Travel Pulse 2026」調査で明らかになった。一方で、旅行そのものを控えるのではなく、賢く節約しながら旅行を楽しむ傾向が鮮明となっている。
 
 調査によると、シンガポールの回答者の71%が「旅行における最大の障壁は費用」と回答し、これはタイ、マレーシア、インドネシア、ベトナムなど近隣諸国を上回る水準であった。しかし、約8割は「今後も旅行を続ける」と回答しており、旅行需要自体は依然として堅調である。
 
 旅行費用を抑えるための工夫としては、「割引やキャンペーンを積極的に利用する」が47%、「早期予約で料金を抑える」が46%、「馴染みのある旅行先を選び、宿泊費を節約する」が31%となった。物価や航空運賃の上昇を受けても、旅行を諦めるのではなく、計画的な消費行動へと変化していることがうかがえる。
 
 また、旅行先の混雑状況を重視する傾向も強まっている。回答者の66%が「混雑は旅行先選びに大きく影響する」と答え、94%が何らかの形で混雑を考慮していると回答した。さらに42%は、行き先よりも「どのような体験ができるか」を優先して旅行を計画しており、観光地そのものよりも体験価値を重視する傾向が強まっている。
 
 人気旅行先では日本、中国、ベトナムが引き続き上位を占めた。特に日本は依然として高い人気を維持しており、東京や大阪に加え、名古屋など比較的混雑の少ない都市への関心も高まっているという。
 
 旅行業界では、物価上昇が続く中でも、価格競争力に加え、体験型コンテンツや混雑を避けた旅行商品の提案が今後の需要獲得の鍵になるとみられている。シンガポール市場では「安さ」だけではなく、「コストパフォーマンス」と「満足度」を両立した旅行商品の重要性が一段と高まっている。

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