シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPハーバーフロント新ターミナル開業 顔認証出入国審査で利便性向上

社会

2026年7月7日

ハーバーフロント新ターミナル開業 顔認証出入国審査で利便性向上

 シンガポール・クルーズ・センター(Singapore Cruise Centre)は、ハーバーフロント地区に建設した新フェリー・クルーズターミナルを7月から段階的に開業する。新ターミナルでは、顔認証による生体認証(バイオメトリクス)を活用した出入国審査や空港並みのセルフチェックインシステムを導入し、利用者の利便性向上を図る。
 
 運用は7月7日にBatam Fast Ferryが先行して開始し、7月15日からはHorizon Fast Ferry、Majestic Fast Ferry、Sindo Ferry、Indo Falcon Shipping & Travelの各フェリー会社に加え、国際クルーズも順次移転する予定である。航路や運航ダイヤ、発着バースに変更はなく、利用者は従来どおり利用できる。
 
 新ターミナルには25台のセルフチェックイン端末を設置し、オンラインでチケットを購入した乗客も自ら搭乗券や手荷物タグを発行できる。従来必要だったフェリー会社カウンターでの搭乗券受け取りが不要となり、自動手荷物預け機や自動搭乗ゲートとあわせて、待ち時間の短縮が期待される。
 
 出入国審査では、シンガポール入国管理局(ICA)の顔認証システムを採用。対象となるシンガポール国民や永住権保持者などは、パスポートを提示することなく出国手続きが可能となる。到着時にも多数の自動審査レーンを設置し、スムーズな入国を実現する。
 
 施設面も大幅に充実した。待合スペースは従来より約50%拡張され、授乳室や祈祷室、車椅子利用者向け設備、電気自動車(EV)充電設備を整備したほか、約70人が利用できるVIPラウンジも新設された。飲食施設も拡充され、SubwayやOld Chang Kee、7-Elevenなど10店舗以上が出店予定で、出発前の食事や買い物の利便性も高まる。
 
 新ターミナルはハーバーフロントMRT駅およびVivoCityから徒歩でアクセス可能な場所に位置し、現在のターミナルから約70メートルの距離にある。シンガポール政府は、グレーター・サザン・ウォーターフロント開発の一環として新たな統合型クルーズ・フェリーターミナルの整備も検討しており、今回の施設は国際フェリー・クルーズ拠点の機能強化に向けた重要な一歩となる見通しである。

おすすめ・関連記事

シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPハーバーフロント新ターミナル開業 顔認証出入国審査で利便性向上