2026年6月26日
シンガポール、マレーシア登録タクシーの入境制度を見直し
シンガポール政府は、2027年1月からマレーシア登録タクシーの入境制度を見直し、新たな料金体系を導入すると発表した。現在、マレーシアのタクシーはシンガポールへの乗り入れ時に2Sドルの入境料を支払っているが、新制度では1回あたり15Sドルへ引き上げられる予定である。今回の見直しは、国境をまたぐ旅客輸送の適正化や交通管理の効率化を目的としている。
シンガポールとマレーシアの間では、毎日数十万人が通勤やビジネス、観光を目的に国境を往来しており、タクシーは公共交通機関を補完する重要な移動手段となっている。一方で、近年はジョホール・シンガポール間を結ぶ高速輸送システム(RTS)の建設が進むなど、国境を越える交通環境は大きく変化している。
政府は、新たな料金制度によって国境交通の管理をより効率化するとともに、公共交通機関の利用促進も図りたい考えである。また、タクシー事業者に対しては制度変更まで十分な準備期間を設け、利用者への周知も進めるとしている。
一方、マレーシア側の業界団体からは、料金引き上げによって利用者の負担増や需要減少につながる可能性を懸念する声も上がっている。シンガポールとマレーシアは経済的な結び付きが極めて強く、日々の人的交流も活発であることから、制度変更が国境を越えた移動やビジネス活動に与える影響が注目される。

