シンガポールのビジネス情報サイト AsiaXニュースTOPPayNow、6月6日から表示名変更 ニックネーム利用不可に

金融

2026年6月5日

PayNow、6月6日から表示名変更 ニックネーム利用不可に

 シンガポールの送金サービス「PayNow」は6月6日から表示仕様を変更し、送金時に表示される受取人名について、これまで使用可能だったニックネーム表示を廃止する。今後は実名ベースのマスク表示へ移行し、送金ミスや詐欺防止を強化する方針である。
 
 現在のPayNowでは、一部利用者が自由に設定したニックネームを表示名として使用している。しかし、この仕組みは詐欺やなりすましの温床になる可能性があるとして、銀行業界とシンガポール金融管理局(MAS)が見直しを進めていた。
 
 新制度では、個人利用者の名前は一部伏せ字(マスク)された形で表示される。例えば「Tan Ah Kow」であれば「T** A* K**」のような形式となり、完全な実名は表示されない。一方で、銀行登録名に基づく表示となるため、従来のニックネームより相手確認がしやすくなる。
 
 また、企業向けPayNowでは正式な法人名が表示される。送金前には、電話番号やUEN(企業登録番号)だけでなく、表示名も確認することが推奨されている。
 
 銀行各社は利用者に対し、送金前に受取人情報を慎重に確認するよう呼びかけている。特にWhatsAppやSMSなどで突然送金依頼を受けた場合は注意が必要であり、本人確認なしで送金しないよう警告している。
 
 近年、シンガポールではPayNowを悪用した詐欺被害が増加している。今回の変更は、デジタル決済の安全性向上を目的とした対策の一環であり、金融当局は今後もオンライン送金のセキュリティー強化を進める方針である。

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