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金融

2026年4月30日

PayNowのニックネーム表示終了へ なりすまし詐欺対策を強化

 シンガポールの銀行業界団体であるシンガポール銀行協会(ABS)は、送金サービス「PayNow」におけるニックネーム表示機能を2026年6月6日で終了すると発表した。背景には、なりすまし詐欺の増加がある。
 
 現在、PayNow利用者は本名の代わりに任意のニックネームを表示できる仕組みとなっている。しかし詐欺師が有名企業や実在人物を装った名称を設定し、利用者をだまして送金させるケースが問題視されていた。ABSは「利用者保護を強化するための措置」と説明している。
 
 新制度では、送金前に表示される受取人名がニックネームではなく、銀行口座に登録された正式名をもとにした表示へ変更される。ただし個人情報保護の観点から、名前は一部文字のみ表示される形式となる。
 
 利用者側で特別な手続きを行う必要はなく、2026年6月6日以降、自動的に新表示へ切り替わる予定である。企業向けPayNowについては、これまで通りUEN(企業登録番号)ベースで運用され、ニックネーム機能は対象外となる。
 
 シンガポールでは近年、PayNowを悪用したフィッシング詐欺やなりすまし詐欺が相次いでいる。警察は2024年にも「PayNow証明書更新」を装った偽サイトへの誘導詐欺について注意喚起を行っていた。

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