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経済

2021年1月19日

12月の非石油地場輸出は7%増、3カ月ぶりの増加

 【シンガポール】貿易・海外進出推進機関エンタープライズ・シンガポールが発表した昨年12月の非石油地場輸出(NODX=石油・再輸出を除いた輸出)は145億Sドル(約1兆円)で、前年同月比6.8%の増加だった。9月までNODXは4カ月連続して増加したが、10月と11月は減少に転じていた。
 
 12月のNODXのうち、電子機器輸出は13.7%増加した。集積回路(IC)は16%、パソコン部品は16%、ダイオードは34%、トランジスタは16.5%、それぞれ増加した。ICの増加は前年同月が電子サイクルの下降で急減した反動だ。
 
 電子機器以外の輸出は5%増で、特殊機械が31%、非貨幣用金(きん)が14.5%、計測機器が21%、それぞれ増加した。特殊機械の多くは韓国へ輸出された。堅調な半導体需要を反映した。
 
 市場別輸出動向では、米国、韓国、台湾向けが増加したが、中国、欧州連合(EU)、日本、インドネシア向けは減少した。
 
 INGのロバート・カーネル氏は、対中輸出が27.5%減、対米が52.5%増だったことを取り上げ、興味深い数字と強調。現時点で断定はできないが、あと1、2カ月先の統計を見れば両国経済の傾向が判明するとコメントした。
 
 石油貿易・再輸出を含めた総貿易は825億Sドル(約6兆4,580億円)で0.3%の減少だった。

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