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経済

2021年1月19日

昨年の建設受注は213億ドル、当初予想より100億ドル減

 【シンガポール】昨年の建設受注は推定213億Sドル(約1兆6,675億円)で、政府の当初予想より100億Sドル少ない。ウイルス禍で経済活動が制限され、多くの建設工事が延期されたためだ。ローレンス・ウォン国家開発相が建築物・建設庁(BCA)と不動産デベロッパー協会主催のセミナーで発表した。

 

 今年は230億~280億Sドルの建設受注を予想している。うち65%(額にして150億~180億Sドル)は公共セクターからの発注になる見通しだ。昨年の公共セクター発注は132億Sドル(約1兆円)だった。
 
 公共工事には、MRT(地下鉄・高架鉄道)ジュロン地域線、クロス・アイランド線、西部大深度下水システムが含まれる。またサイクリング道路、公園整備など1億Sドル以下の工事は計60億Sドル(約4,697億円)が予定されている。
 
 民間工事発注は昨年が推定81億Sドルで、今年は80億~100億Sドルが予想されるという。19年実績は145億Sドル(約1兆1,352億円)で、リー氏は、民間セクターの発注は世界経済の回復に伴い、徐々に回復するとの予想を示した。
 
 建設会社は受注減に加え、労働力のひっ迫で人件費の増加にも直面している。リー氏は、製造組立容易性設計(DfMA)など最新技術の導入による外国人労働者への依存軽減を改めて業界に求めた。

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