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2019年6月12日

財相が英字紙非難、ペナン新空港報道に「根拠なし」

 
 リム・グアン・エン財務相は10日、ペナン州に新たな国際空港を建設する2案が浮上していると報じた大手英字新聞ザ・スターの記事について、根拠がなく混乱を招くとして非難する声明を出した。これら2案についてはリム財相だけでなく、アンソニー・ローク運輸相や同州のアブドゥル・ラーマン・アッバス知事も聞かされていないとし、情報源やエビデンスを示さない報道のやり方はプロ意識に欠けるとして糾弾した。ニュー・ストレーツ・タイムズなどが10日付で伝えた。
 
 ザ・スターは10日、複数関係者の話として、ペナン州内に新たな国際空港を建設する2案が浮上していると報道。投資企業名も明らかにしていなかったが、2案のうち一つは既に中央政府に提案がなされいると伝えた。これについてリム財相は、「私だけでなく運輸相やペナン州知事も聞いていない」と説明。また19年度予算には既存のペナン国際空港を拡張する計画を明示していると強調し、同州内での新空港建設の必要性を否定した。
 
 ザ・スターが伝えた1つ目の案は、ケダ州とペラ州の州境に近い650万平方メートルの土地に100億リンギ(約2600億円)を投じて「北マレーシア国際空港(NMIA)」を建設するもの。投資企業が既に中央政府に詳細計画を提案しており、完成すれば手狭になったペナン国際空港は閉港するとしていた。2つ目は、5000万平方メートルの土地に「北部国際空港(NORIA)」を建設する案。空港だけでなく、電気・電子部品産業向けの工業団地と漁港を併設するもので、間もなく政府に提案がなされるとしていた。
 
 ザ・スターの記事は、ペナン州に隣接するケダ州クリムで建設が計画されている新空港(クリム国際空港)にペナン州が反対する形で2案が浮上したとの論調で書かれていた。この記事についてリム財相は、「ザ・スターはエビデンスを示すことで、これら2案が彼らの想像でないことを証明できる」と述べた上で、エビデンスがない場合は偽装報道であり、プロ意識に欠けると断じた。
 
 ペナン国際空港については、拡張工事により旅客処理能力を現在の650万人から1600万人に拡大させる方針であると説明。クリム国際空港については、政府が資金を拠出しない形で建設するための提案を受け付けている段階としている。
 
(提供:亜州ビジネスASEAN

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